女性特有の更年期障害を始め、今までは待合室の男性の目が恥ずかしくて受診できなかった泌尿器科や肛門科など、産科以外の女性疾患を診察。ちまたで言われる女性医師を揃えただけの女性外来ではなく、“女性の気持ちを理解できる医師やスタッフ”で構成されています。
女性診療センター
院長 笠原善郎
女性のための女性専用の外来である「女性診療センター」が、平成17年5月よりスタートしました。
婦人科、泌尿器科、乳腺科、肛門科、メンタルヘルスケアの各科で専門医師が対応するとともに、新たに女性総合診療を発足させました。これは女性を疾患や臓器など「パート別」ではなく、一人の女性としてトータルに対応していこうというコンセプトで、「どこかおかしい、何か体調が悪い」などという方を含めて、充分に時間をとって、予約制によってみさせていただきます。
センターでは各科の医師が毎週合同カンファレンスを行い、一人の患者さんを総合的にみる「チーム医療」を推進していきます。その結果として既に、泌尿器科に来院された方の子宮疾患を素早く発見するなど、早くも成果が現れています。
全体に明るくゆったりしたスペースをとりつつ、診察室や検査室の独立性を高めています。もちろん、キッズルームや付き添い男性向けの待合室も設けてあります。
センター内はとても静かで、落ち着いた雰囲気ですから、以前より患者さんの表情にゆとりが増し、医師の側も「お待たせしている」というあせりが減少したように思います。
将来的には内科的疾患への対応や和漢診療など、さらなる発展を目指していく予定ですので、ぜひ皆さまの様々なご意見をお寄せください。
女性診療センター
産婦人科部長 細川久美子
女性の体は当然ながら男性とは違います。生殖器や外見、細胞、脳、痛み、免疫機能などの性差を踏まえた上で新設されたのが「女性診療センター」です。女性特有の更年期障害や不定愁訴など、外見的な問題が見えにくい心の治療も行います。
特に女性外来というと、単に医師や看護師が女性だと思われがちですが、当院はそうではありません。確かに看護師や検査スタッフは全員女性ですが、医師は”女性の心を理解できる“ことを重視。ですから男性医師であっても、今までは緊張や恥ずかしくて聞けなかったことも、どんどん話せる雰囲気だと思います。
また予約制の女性総合診療は悩みや相談にも応じています(月曜の午前、火曜の午後)。例えばDV(家庭内暴力)やPTSD(心的外傷後ストレス障害)なども、時間をかけてゆっくり話をお聞きすることで、一緒に問題解決へと目指します。
心と体の状態は一人ひとり違うのが当たり前。ですから「女性のあなたには○○の治療を」というオーダーメイド、テーラーメイドであるべきだと考えます。今後は漢方治療なども取り入れながら、思春期も含めたすべての女性をサポートしていきたいと思っています。
待合スペースの吹き抜け窓から注ぐやわらかな陽射しはとても優しく、ゆったりした気分でお待ちいただけます。
体のこと、心のこと、あらゆる悩みや相談に応じるため、面談室も用意しています。
待合い時間も退屈しないよう、様々なジャンルの女性誌を数多く取り揃えています。
以前から要望の多かった産科との区別を実現。ブロックが変わり入口も別になりました。
超音波室は、検査時になるべく緊張しないよう、随所に優しい配色を心がけました。
くつろげるソファを配置した女性総合診療室内。落ち着いて話ができる雰囲気です。
待合室内のソファは白色で統一。少し大きめで、座り心地もゆったりしています。
医師
金嶋 光夫
(かねしま みつお)
免許取得:昭和59年
産婦人科医
紙谷 尚之
(かみたに なおゆき)
免許取得:昭和47年
産婦人科部長
細川 久美子
(ほそかわ くみこ)
免許取得:昭和61年
産婦人科主任部長
黒川 哲司
(くろかわ てつじ)
免許取得:平成5年
産婦人科副部長
里見 裕之
(さとみ ひろゆき)
免許取得:平成8年
産婦人科医長
三屋 和子
(みつや かずこ)
免許取得:平成17年
産婦人科医長
加藤 将人
(かとう まさと)
免許取得:平成31年
受診について