脊椎圧迫骨折③専門医が症状と不安を改善広報誌「かけはし」

脊椎圧迫骨折③専門医が症状と不安を改善

2020.03.10（かけはしvol.103掲載）

脊椎の専門医が症状と不安を改善します

整形外科医長　井上　啓

整形外科医長　太田　敬

　当院には脊椎の専門医が２人います。これは県内でも珍しく、充実した医療をご提供できる体制が整っていると言えます。診療から治療法の決定、手術、術後の経過観察に至るまで、豊富な知識と経験で患者さんに寄り添うことができるのは当院の強みだと自負しております。
　この一連の流れを更に確実なものにするため、昨秋、整形外科では新たにナビゲーションシステムを導入いたしました。これは術前のCTやレントゲンと連動することで、手術中の骨の位置や手術器具の位置・方向を正確に把握できるため、従来よりさらに緻密で正確な手術が可能になりました。
　また、当院では約２年前からBKP法による治療も行っております。BKP法は、特定のトレーニングを終了した脊椎外科の専門医が、必要な設備が整った施設で行うことが定められています。県内でも施術可能な病院が限られている治療法ですので、気になる方はまずはご相談ください。
　ご存じの方も多いと思いますが、当院は〝チーム医療〟に力を入れており、看護職やリハビリスタッフなど、医療スタッフとの連携を密にしています。患者さんの情報をチームで把握し、より最適な医療をご提供できるよう努めていますが、これは整形外科においても例外ではありません。患者さんが自立した日常生活を送れるよう、今後も適切な治療・支援を続けてまいります。