がん検診①なぜ検診を受けないの?

2019.01.31(かけはしvol.98掲載)


「今は健康だから・・・」
 日本人の2人に1人が一生のうちにがんにかかる時代。 実は、健康な人の体でもがん細胞は日々生まれています。たいていは免疫細胞による攻撃で死滅しますが、生き残ってしまった一部のがん細胞が、1個が2個、2個が4個…と倍々に増えて「がん」になります。検査でわかるほどの大きさになるには10~20年かかりますが、そこからは1~2年で倍々に。自覚症状がなく「自分は大丈夫」と思っていても、いつの間にか進行していることもあるのです。


「会社で健康診断を受けてるし…」
皆さんが受けている、いわゆる「健診(健康診断)」は、喫煙・飲酒歴などの問診に始まり身長・体重や血圧、胸部X線検査、検便など幅広い検査で、現在の体の健康状態や病気の有無を調べるもの。また、生活習慣から病気のリスクがあるかを評価し、予備軍の人には生活指導も行います。検査項目にはがん発見につながる項目も含まれます。
 一方「がん検診」は、特定のがんの発見を目的に行うもので、がんの種類によって必要な検査が選ばれます。一般的な「健診」でもがんを見つける検査もありますが、施設やコースによって項目が異なることがあるため、健診の内容をみて、追加する項目があるか検討すると良いでしょう。
 がんが増えてくる年代、いわゆる〝がん年齢〟や家族の病歴、喫煙などの生活習慣でがんのリスクが高い方は、健診に加えて「がん検診」を受けていただくことをおすすめします

 


「何かあったら病院に行けばいいし…」
今は忙しいし、何かあったら病院へ…と考えている方もおられるでしょう。しかし、一般的に、異変を感じる前に検診でがんを見つけることができれば、完治の確率はぐっと上がります。治療の選択肢も増え、今後の計画を立てる時間にも余裕ができます。
 実際に、がん検診で見つかるがんのほとんどは早い時期のものです。進行したがんが見つかる場合も確かにありますが、その後の適切な対応につながります。働き盛り、子育て中の忙しい人ほど、自分や家族のためにも、がんが増える年齢やリスクを意識して欲しいのです。
 当院の健診センターでは年間約100例のがんが見つかっています。そのうち、9割が早い時期に見つかったものでした。


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