脊椎圧迫骨折①脊椎圧迫骨折とは？
2020.03.10（かけはしvol.103掲載）
長引く痛み、放っておくのはキケンです
日常に起こる不意の転倒は避けられないアクシデントです。もしかすると「骨折」の原因になっているかもしれません。
冬は転倒によるケガ・事故の負傷者が増える傾向にあります。理由としては
● 路面が凍結し、足元が滑りやすい
● 寒さで体が思うように動かない
● 厚着で動きにくくなっている
ことなどが挙げられます。この時期の転倒は、特に腰や背中に損傷を与えるものが多いのも特徴です。また、ウィンタースポーツ中の転倒も見過ごすことは出来ません。
転倒直後は我慢しがちな痛みですが、１週間以上続くようなら骨折も疑われます。骨折の放置は、治療の長期化や他の症状の誘発に繋がることもあります。湿布等でごまかして無理に痛みを我慢せず、かかりつけ医に相談しましょう。
最悪の場合、寝たきりに。脊椎圧迫骨折とは？
脊椎（背骨）が、押しつぶされるように変形してしまう骨折のことです。背骨に強い圧力がかかった際に起こり、寝返りをうつ時や起き上がる時など、体勢を変える際に背中に痛みを感じるほか、背中が曲がってくるといった症状も見られます。
骨がもろくなりやすい高齢の方は特に注意が必要で、ひどいケースではくしゃみがきっかけで骨折を起こすこともあります。背骨は24個連なっていて、損傷個所によっては痛みを感じにくいこともありますが、最初の骨折を放っておくと次の骨折が起こりやすくなると言われています。脊椎圧迫骨折を繰り返すことは、最悪の場合、寝たきりの原因にもなりかねません。体を動かしたときに強い痛みを感じるという人は、注意が必要です。
特に女性は要注意！
骨がもろくなる原因として、加齢のほかに骨粗しょう症が挙げられます。ホルモンバランスが崩れてしまう閉経後の女性に多くみられる病気ですが、運動や喫煙といった生活習慣とも関係があります。
骨粗しょう症になった骨は非常にもろく、脊椎圧迫骨折のほか大腿骨骨折も起こしやすくなります。気になる方はかかりつけ医にご相談ください。
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