加齢性難聴①耳が遠いと、脳にも良くない。
2020.05.29(かけはしvol.104掲載)
〝耳が遠い〟は病気です
難聴にも種類がいくつかあります。その中でも、一般的に〝 耳が遠くなった〟と言われるのは、加齢性難聴という疾患です。加齢性難聴は20代から徐々に進行し、50~60代で自覚症状がでてきます。まずはその原因から正しく理解をしましょう。
音を聞いているのは耳ではなく脳
皆さんは、「鼓膜に伝わったもの」を〝 音 〟だと思っていませんか?正確には「鼓膜から入った音が電気信号に変換され、脳に伝わったもの」が〝 音 〟です。つまり、耳は音を伝える器官であって、実際に音を〝 聞いている 〟のは脳なのです。
耳の中の細胞は消耗する
毛細胞は生まれた時の数が最大で、加齢と共に減少するため、年を取って耳が遠くなるのは仕方のないことです。特に高音に消耗しやすいため、一般的に高音域から聞こえが悪くなっていきます。
聞こえが悪いと脳にも影響が!
「音を聞く」ということは、「脳に電気信号が伝わる」こと。加齢性難聴は徐々に進行するので、脳に伝わる電気信号も徐々に少なくなります。同様に脳への刺激も少なくなり、その状態に脳が慣れてしまいます。実はこの状態が脳に悪影響を与えてしまいます。
<問い合わせ先>
場所 本館2階Eブロック(耳鼻咽喉科外来)
診療日 難聴外来 水・木曜日 午前
補聴器外来 水・木曜日 午後
予約・お問合せ 0776-23-1111(代)