病院からのお知らせ

【脳脊髄液漏出症(低髄液圧症)とは】
脳脊髄液漏出症は、脳を覆っている硬膜やクモ膜に何らかの理由で穴が開き、髄液が漏れ出す病気で、起立性頭痛(立ったり座ったりすると頭痛が起こり、横になると治る)や、めまい、吐気などの症状があらわれます。原因は頚椎から腰椎にかけての軽微な外傷と思われますが、はっきりと特定はされていません。

【治療法】
 脳脊髄液漏出症に有効な治療法として、硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ療法)があります。この治療法は、脊椎硬膜外腔に患者さんご自身の血液(自家血)を注入して、硬膜外腔組織の癒着・器質化によって穴をふさぎ、髄液の漏出を止めます。自家血は20~30cc採血し、造影剤を加えてレントゲン透視下で硬膜外に注入します。

 治療は入院にて行い、注入後は4日~1週間程度、安静にしていただきます。

 平成28年4月からは公的医療保険の適用となります。当院脳神経外科は、この治療法が平成24年に厚生労働省によって「先進医療」に認定されて以来、県内に先駆けて治療にあたってきました。認可後13例の実績があり、いずれも1回の治療で治癒しており合併症の発症もありません(2016年2月時点)。



【費用】
 硬膜外自家血注入療法は1回2万円で自費になります。平成28年4月からは保険の適用となります。診察や検査、入院料などは保険適用となります。  脳脊髄液漏出症は、進行すると頭蓋内の硬膜下血腫を合併することもありますので、起立性頭痛がある方はお早めに受診ください。
【お問い合わせ】
福井県済生会病院 脳神経センター
0776-23-1111(代)

 

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