福井県済生会病院

静脈瘤

病気について、症状等

静脈は心臓に血液をもどす役割をする血管ですが、立ち仕事が多いと足を重力に逆らって血液を戻さなければならないふとももから下では負担がかかり、逆流を防ぐ弁があるのですが徐々に変形したり機能が悪くなります。そうなると下肢の血液は上の方に戻しにくくなり、血管の中に血液がたまりやすくなります。すると静脈はふくれて瘤のように皮膚から盛り上がってみえるようになります。症状が進むと皮膚の栄養が悪くなり、かゆみのある湿疹ができたり、潰瘍と言って皮膚がただれるようになります。また、足がだるくなったり、痛くなったりすることもあります。

検査

超音波検査やCTといった画像診断をします。

治療

多くの場合はレーザー手術(下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術)を行います。ごく軽度の細かい表面の静脈が目立つだけの場合は硬化療法を行います。また、重症でレーザーでは難しい場合は病的になった静脈を取り除く手術を行う場合もあります。ただし、静脈瘤はレーザー手術も含め、再発予防のためずっと弾性ストッキングによるケアも必要になります。当科ではその斡旋や使用指導も行っております。

診療科