福井県済生会病院

ドライアイ

ドライアイとは

涙の減少、成分の変化や結膜のたるみなどによって、結膜や角膜などの目の表面が乾燥し、様々な症状が現れる状態をドライアイといいます。長時間のパソコン作業、エアコンによる乾燥、コンタクトレンズの装着などにより近年増加傾向にあります。
ドライアイには涙の分泌量が減るタイプ（涙液減少型）のものと、涙の蒸発が多すぎるタイプ（蒸発亢進型）のものがあります。

症状

ドライアイでは、目が疲れる、目がゴロゴロする、目の奥が痛い、目が重いなど訴えは多様です。まずは眼科を受診して、涙の量・乾燥時間・角膜・結膜（しろめ）の状態を正しく検査することが大切です。

治療

まず、目のうるおいを保つため人工涙液やヒアルロン酸を点眼します。最近では、涙液の分泌能力を促進する働きのある点眼薬や、角膜を保護するムチンの分泌を促進する新薬を使用することもあります。点眼で改善しない場合は、涙液は涙点を通り鼻の奥に流れて行くので、小さなプラグで涙点をふさぎ、乾燥を防ぐ方法もあります。シェーグレン症候群などの重症のドライアイでは、自分の血液の成分である自己血清を点眼する場合があります。

環境等

ドライアイを予防するには、日常において工夫が必要です。長時間のパソコンワークでは意図的にまばたきを増やしたり、エアコンの風に注意したり、室内が乾燥し過ぎないように加湿器を使用したりすることも有効です。 また、コンタクトレンズを使用していて目がつらい症状がある場合は、眼鏡を使用するなどの対策をしましょう。

診療科