加齢黄斑変性とは
中心が見にくくなったり、ものが歪んでみえる(リンクよりチェックできます)
ものを見るための最も重要な、網膜の黄斑が障害されるのが加齢黄斑変性です。加齢黄斑変性は50歳以上の男性に多く発症することがわかっています。日本では高齢化を背景に、患者数は増加傾向にあり、中途失明原因の上位を占めています。喫煙歴があると、発症率は高くなる傾向にあります。また遺伝的要因や、食生活などの生活習慣や環境もその発症に関係しています。
症状
加齢黄斑変性により黄斑が障害を受けると、視野の中心がぼやけたり、歪んで見えたり、暗くて見えにくくなったりして、視力が低下します。多くの場合、症状は片側の目からあらわれますので、異常に気づくのが遅れる場合があります。加齢黄斑変性には、進行が速い滲出型(しんしゅつがた)と進行が遅い萎縮型があります。加齢黄斑変性とよく症状が似た他の病気もあるので、早い段階で正しい診断を受けることが大切です。
治療
進行の速い「滲出型」に新しい治療法が登場
滲出型の加齢黄斑変性では、網膜の外側にある脈絡膜から異常な血管(新生血管)が生じてきます。この血管はもろいため、血液成分が漏れたり、破れて出血を起こしたりして、網膜が障害を受けてしまいます。2009年に新生血管を抑える薬物(抗VEGF抗体)が認可され、目の中に直接注入する治療が一般に行われています。しかし抗VEGF抗体が有効でない場合は、レーザーと薬物を組み合わせた光線力学療法を行う場合があります。
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