メディカルカフェ

第20回 

開催日 :
2013.03.01
講師  :
松村 恵美子
参加人数:
43人(男性:10人 / 女性:33人)


【講座詳細】「患者さんの体験談」スマイル友の会(乳がん患者会)

 本日は、私がお話することで、少しでも皆さんの役に立てたら、そう思ってお話しすることにしました。
 私は15年前、自分で胸のしこりを感じ、病院を受診しました。初期の乳がんと診断され、部分切除し、リンパ節も切除しました。
その後、放射線治療をし、術後5年間のホルモン剤を服用しながら仕事を継続していましたが、術後5年後に肺への転移が見つかりました。「嘘でしょう」という思いと、「この後私はどうなるのか」という不安の気持ちで一杯になり、すぐに死を考えました。子供たちや、主人や母の事を考えると本当に辛かったです。
 でもそんな時、友達や、同じ乳がんの仲間、家族が支えてくれました。周りの支えがあり、病気と向き合い現在も分子標的薬(ハーセプチン)による治療を継続しています。ハーセプチンの投与は360回を超えました。現在300回を超えて投与している患者さんは日本で2名しかいないそうです。
主人は「生きていてくれれば、後の事は、何も考えず自分のしたいように。」と言ってくれました。そんな主人や家族に、感謝、感謝です。
 強く見えてもがん患者はとても辛いのです。でも、1日でも笑ってできるだけ体を動かし生きていたいんです。


最多43名の参加でした。

スマイル友の会の美人3姉妹
西川さん・滝波さん・松村さん

雛人形でお出迎え


スタッフからの一言
3月のメディカルカフェは、過去最多43名もの方が参加して下さいました。 会場が埋め尽くされる中で、ミニ講義の時間には患者さんの体験談をお話頂きました。大勢の中で体験を話すということは大変勇気のいることだと思います。
 ご自身の体験をもとに、「治療の時は無理をせずに、仕事を休んでゆっくりして下さい」などのアドバイスも下さいました。 参加された方から、「治療を悩んでいたけれど、私も頑張ろうと踏ん切りがついた」「辛いのは自分だけじゃないと思えた」などの反応が沢山ありました。患者さんの力は本当に大きいと感じました。今後も患者さんの体験談をお話頂く機会を増やせていけたらと思います。

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