メディカルカフェ
第30回
- 開催日 :
- 2014.01.10
- 講師 :
- 人事室 穴田 隆英
- 参加人数:
- 18人(男性:7人 / 女性:11人)

【講座詳細】がん患者さんの就労について
がんは、今や不治の病ではありません。治療をしながら、十分、仕事や日常生活を続けていくことができるようになりつつあります。しかし一方で、従来通り働けなくなり、離職に追い込まれる方や、病気を職場に隠し、無理して働いている方も少なくありません。国が2012年にまとめた「がん対策推進基本計画」にもその考え方が盛り込まれ、生きがいや生活の安定のため、就労への支援が重要となってきています。
これまでは、当院のがん相談支援室に寄せられる就労に関するご相談には、社会保障制度の紹介やハローワークの案内にとどまっていましたが、2013年10月よりハローワーク福井と連携し、がん患者さんへの就労支援を開始しました。がん相談支援室に窓口を設け、医療ソーシャルワーカーや看護師、就労支援担当相談員(労働行政経験者)が患者さんの就労相談に応じる体制を整えました。病院とハローワークが連携してがん患者の就労サポートをするのは全国的にも珍しく、福井県内では初めての取り組みです。
相談員は患者さんから治療の状況や希望の職種・就労時間などを聞き取り、さらに体力面や働く上で配慮を要することなどを主治医に確認します。その内容をハローワークの専門援助部門担当者に伝え、雇用情報の提供・個別求人開拓の依頼を申し込みます。必要に応じて患者さんと一緒にハローワークに同行したり、がんという病についてハローワーク担当者に説明したりすることもあります。
今後は治療から社会復帰まで継続して支援し、雇用する側にも病気やがん患者さんの就労に理解を示す企業が1社でも多く増えるよう努めていきます。

新年明けましておめでとうございます
(スタッフ作)

就労支援のお話

ハローワークの専門援助部門の方を
交えた相談会
- スタッフからの一言
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新年明けましておめでとうございます。本年も沢山の方に参加していただけるようスタッフ一同頑張ってまいります。
2014年最初のメディカルカフェは寒波に見舞われ雪が降る日の開催にもかかわらず18名もの方が参加して下さいました。午後のミニ講義は昨年10月から取り組みを始めたがん患者さんの就労支援についてでした。ハローワークの方も参加されお互いに活発に意見交換もでき大変有意義な時間となりました。