メディカルカフェ
第34回
- 開催日 :
- 2014.05.02
- 講師 :
- 緩和ケア認定看護師 川瀬 佳津子#参加人数:
- 13人(男性:5人 / 女性:8人)

【講座詳細】がんの親を持つ子供のサポートについて
がんに罹患する人々は、年々増加し、子育て世代の患者さんも増加しています。そのうち、24%のがん患者さんが18歳未満の子供をもち、働く世代にとっても大きな問題となっています。また子育て世代のがんが本人のみならず家族や同僚といった周りの人への影響、子供さんへの影響が大きい為、ケアの患者さんと、その家族に対するケアが必要です。がんになった親をもつ子供は、不安や気分の落ち込みを感じる率が高くなります。子供に大切なことは、安心です。情報が支えになります。
●何が起こっているか知っていると⇒うまく適応
●伝えないと⇒何が起きているか、いろいろと想像してしまう。
情報の足りない部分は、子供の乏しい知識で補足されてしまうので、ただしくない悲劇的な結末を思い描きがちになります。話さないより話した方がいいです。きちんと説明すれば幼い子供にも受け入れられます。
- 子どもに伝えたい3つのC・・・「がんという病気(cancer)」「うつらないこと(not catchy)」「誰のせいでもないこと(not caused)」
- 親の病気を伝える際に大事なこと・・・「3つのC」を念頭に、年齢にあった伝え方
【当院の取り組み】
- 親(がん患者さん)をサポート「伝えないといけないのだろうか?」「どのように伝えたらよいのだろうか?」「伝えた後子供は不安にならないか?」など「がん支援相談センター」をお訪ねください。
- お子さんをサポート・・・サポートプログラム(CLIMBプログラム)を実施
(※CLIMBプログラムとは、アメリカで広く用いられている、がんの親をもつ子どものための構造化されたサポートグループのプログラムです。親ががんであること に関する、自分の感情の整理、感情表出の方法を学ぶことや、同じ境遇のお子さんとの時間を過ごすことにより、孤独感の緩和、共通性を感じることを目的としています)

ミニ講義と作業を行いました。

ハローワーク福井
就職支援ナビゲーターの田邊さん

スタッフ手作りの
“かぶと”

患者さん手作りの
クリップを頂きました。
スタッフからの一言
前回メディカルカフェに参加された患者さん。ピアサポーターさんとの対話で元気をもらえたと今日も参加して下さいました。カフェでの出会いがこうして繋がっていくことはとても嬉しい事だと思います。いつも参加して下さるUさんからかわいいクリップの差し入れがありました。きらきらかわいいプレゼントにみんな大喜びでした。
※今月から午後の部にハローワーク福井の就職支援ナビゲーターさんが毎回来て下さることになりました。お仕事に関するご相談がある方は、是非お越し下さい。