メディカルカフェ

第40回 

開催日 :
2014.011.07
講師  :
理学療法士  杉本 朱美
参加人数:
10人(男性:3人 / 女性:7人)


【講座詳細】がんのリハビリテーション

病気の倦怠感や手術の痛みで寝たきりになるのを防ぐためには、適度に体を動かすことが大事です。リハビリでは身体のつらさや日常生活の不自由さを少しでも軽くできるようにお手伝いさせて頂きます。体の様々な機能構造を学んだスタッフが、症状に合わせて身体機能面、基本動作や食事、トイレや着替えなどの日常生活動作、口を動かしたり話すこと、頭を使うことなどの各専門分野に分かれリハビリを行います。

 【身体が痛い、だるい】
体を動かさない事によって筋肉が硬くなっていることがあるため、筋肉をほぐして軟らかくします。

 【スムーズに起き上がりたい、立ちたい】
痛みや筋力の低下で起きていられない時は、ベッドごと身体を起こす練習から始めます。疲れや痛みが少ないように介助しながら一緒に身体を起こしたり、立ちあがりやすいよう手の付き方やベッドの高さなどを工夫し、立つ練習をおこないます。

 【ベッドの上ばかりはイヤ】
歩けない時は、介助してもらいながらまず、車椅子にのって散歩をするところから。その方に合わせ、歩行補助具(杖や歩行器など)を選んで、より動きやすい、動ける方法の練習をします。

 【手術で痰が出しにくい、咳がしにくい】
術前から深呼吸の練習、筋力・体力を落とさないよう筋力強化運動を行います。術後も痰を出す練習、深呼吸の練習をして手術による肺炎などの肺疾患の合併症を予防します。

 【トイレに自分で行きたい・身の回りのことは自分でやりたい】
手すりや家具の位置を設定、ベッドとトイレの距離を近くし移動しやすく環境設定します。ズボンの上げ下げや顔を洗う、歯磨き、箸を使って食事をする、着替えをする、体や髪を洗う、お風呂につかるなどの動きを細かく分けて練習を繰り返し行います。 体の回復の状態や段階に合わせて、基本動作ができるようになってくると、日常生活にそった動作の練習も進めていきます。

 リハビリでは、病気の治療や身体の状況、思いに合わせて、今できること、出来 ないところを判断しながら、医師やその他のスタッフとも相談し、その方に合わせたリハビリを行うようにしています。
 運動機能だけでなく日常生活で出来る安全な動作の方法や御家族への介護の指導も行っています。このような症状やそれ以外にも悩みがある時など、主治医に相談してみてください。快適な生活を送れるようお手伝い致します。


  • 理学療法士の講義

  • リハビリ訓練の様子

  • 身体を動かしてリラックス


スタッフからの一言
久しぶりの秋晴れ。メディカルカフェは温かい陽だまりに包まれていました。
ハローワーク相談員の方による就労相談や、脱毛ウイッグ相談会などにも来ていただきいろいろな形でメディカルカフェを活用していただける事をうれしく思います。防災訓練と重なり大変ご迷惑をおかけしました皆様のご協力に感謝申し上げます。

がんに関する相談・お問い合わせ

がん相談支援センター
(南館1階 集学的がん診療センター内)

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