メディカルカフェ

第50回 

開催日 :
2015.09.04
講師  :
邑山剛士
参加人数:
24人(男性:6人 / 女性:18人)


【講座詳細】患者さんの体験談

私は話がとても不得意なので迷いましたが、肩肘のこらない程度で結構ですとのことでしたのでお引き受けすることにしました。
 5年ほど前に市の検診で胃のバリウムを飲む、胃の検診を受けました。10日程経ってから「精密検査を受けて下さい」と書かれた診断結果が郵送されてきました。「精密検査はパスしようかな・病院へ行こうかな」と迷いましたが妻に背中を押され診断結果を持って受診しました。胃カメラをして胃の組織を検査しました。結果が出るまで1週間を待って、病院の待合室で待機している間は不安な気持ちでした。主治医から「悪いものが見つかりました。治療しましょう」と言われた時は頭の中は真っ白、「嘘だろう」「何かの間違いだろう」という気持ちでどうやって帰宅したのか全く覚えていません。家に帰り妻に話しました。二人でなぜか静かな時間を過ごしたのを覚えています。予定通り、治療は終わりました。今日は治療の経過ではなく、体験から学んだことをお話しさせて頂きます。
 まず主治医のアドバイスです。神経質な私の性格を分かっている主治医に「毎日緊張ばかり、していてはよくありません。何か好きなこと、やってみたいことはありませんか」と言われ、私の趣味であるウォーキングと音楽鑑賞について先生からアドバイスをもらいました。治療から半年間後、ずっと気になっていたアドバイスを思い出し「一度やってみよう」と実行することにしました。今ではウォーキングと音楽鑑賞はすっかり生活の一部になっています。私たちの心と体は、いつも緊張ばかりしていて糸を張りつめていると糸のように毛羽立ってプツンと切れてしまいます。リラックスできる時間は大変貴重です。
 今はがんの体験を生かし、他の患者さんに「体験を共有し、ともに考える」「“まごごろ”を持ってお話をお聞きする」ピアサポーターとしての活動も行っています。このような活動を健康の許すかぎり続けていければと思っています。「好きなこと」「やりたいこと」を今まで以上に生活に取り入れていきたいです。メディカルカフェの丸いテーブルで、お茶でも飲みながらリラックスしたひと時をお過ごしください。そして互いに1日1日を大切にしていきましょう。


素敵な笑顔でお話し頂きました

講義の様子

RFL2015の様子を展示しました。


スタッフからの一言
本日のメディカルカフェは患者さんの体験談をお話頂きました。テーブルを囲んで対話をするような形で行いました。参加された方からは、性別、年齢は違っても私も同じだった、聞いていて本当にそうだなと思えたなど。心にしみるお話が沢山ありました。
人前で話をすることで大変緊張させてしまいましたが、お話し下さった邑山さん本当にありがとうございました。

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