メディカルカフェ

第52回 

開催日 :
2015.11.06
講師  :
緩和ケア認定看護師 川瀬 佳津子
参加人数:
15人(男性:6人 / 女性:9人)


【講座詳細】がんの親を持つ子供のサポートについて

がんに罹患する人々は、年々増加し、子育て世代の患者さんも増加しています。18才未満の子供がいる患者さんは、全国で年間5万6千人に上る(国立がん研究センター)という報告があり、働く世代にとっても大きな問題となっています。また子育て世代のがん患者さん本人のみならず家族や同僚といった周りの人への影響、子供さんへの影響が大きい為、ケアの患者さんと、その家族に対するケアが必要です。がんになった親をもつ子供は、不安や気分の落ち込みを感じる率が高くなります。子供に大切なことは、安心です。情報が支えになります。

●何が起こっているか知っていると⇒うまく適応

●伝えないと⇒何が起きているか、いろいろと想像してしまう。

情報の足りない部分は、子供の乏しい知識で補足されてしまうので、ただしくない悲劇的な結末を思い描きがちになります。話さないより話した方がいいです。きちんと説明すれば幼い子供にも受け入れられます。

  • 子どもに伝えたい3つのC・・・「がんという病気(cancer)」「うつらないこと(not catchy)」「誰のせいでもないこと(not caused)」
  • 親の病気を伝える際に大事なこと・・・「3つのC」を念頭に・年齢にあった伝え方

【当院の取り組み】

  1. 親(がん患者さん)をサポート「伝えないといけないのだろうか?」「どのように伝えたらよいのだろうか?」「伝えた後子供は不安にならないか?」など「がん支援相談センター」をお訪ねください。
  2. 親の病気を伝える際に大事なこと・・・「3つのC」を念頭に・年齢にあった伝え方 (※CLIMBプログラムとは、アメリカで広く用いられている、がんの親をもつ子どものための構造化されたサポートグループのプログラムです。親ががんであること に関する、自分の感情の整理、感情表出の方法を学ぶことや、同じ境遇のお子さんとの時間を過ごすことにより、孤独感の緩和、共通性を感じることを目的としています)

緩和ケア認定看護師

ウイッグコーナー充実しました。

患者さんに頂きました。
かわいい手作りのマスコットに癒されます。


スタッフからの一言
久しぶりの秋晴れ、はじめて参加して下さった方も多くおられました。メディカルカフェをどのようにお知りになったかお聞きすると、「○○さんに聞いて」と過去に参加された方々の口コミがきっかけとのことでした。こうして多くの方に気軽に参加していただける事、何より参加者の方が他の方にお勧め下さることは大変嬉しいです。

がんに関する相談・お問い合わせ

がん相談支援センター
(南館1階 集学的がん診療センター内)

〒918-8503 
福井県福井市和田中町舟橋7番地1

受付時間 
平日 8:30~17:00(土・日曜日、祝祭日を除く)

がん相談直通ダイヤル

0776-28-1212

ページトップへ