メディカルカフェ
第62回
- 開催日 :
- 2016.09.02
- 講師 :
- 中山 明美さん
- 参加人数:
- 24人(男性:7人 / 女性:17人)

【講座詳細】ワイヤーアートについて
私は、20年前に脳腫瘍で入院しリハビリを兼ねて、ワイヤーアートを始めました。今では個展や教室を開いています。今日は、皆さんと一緒に「勝ち虫トンボ」を創りたいと思います。
「トンボ」は前進あるのみのかち虫です。東日本大震災の際には勝ち虫トンボを2000個作って、メッセージを書いてもって行きました。自分自身も病気があり大変だと思っていましたが、石巻にはもっと大変な人がいるということが分かりました。
しかし娘が36歳で卵巣がんになり手術をすることになり、そんな娘が不憫でずっと泣いていました。そんなある日、手術後の抗がん剤治療により脱毛し丸刈りになった娘が「お母さんありがとう。床屋さんに頭の形かっこいいとほめられた。」と言ってくれました。その言葉を聞いたときに「娘から、もう泣くのはやめよう」というメッセージを受け取ったのだと思いました。手術後3年経ちますが、娘は今も元気に過ごしています。
このような経験から、なにかお返しをしたいと思いトンボの活動をしています。娘をみていて、がんに立ち向かうことの大変さを感じました。私にはがん患者さんの気持ちは分かりませんが、家族として寄り添う思いがあります。力になれることがあれば声をかけてください。
1個目のトンボは大切です。自分で始めて挑戦したものです。誰にもあげないでください。
3個目を創るころには上手にできるようになっていると思います。誰かに伝えて下さい。

ワイヤーアート作家の中山明美さん

宗本先生

この材料が、
かち虫トンボになります。

谷先生の作品です。
- スタッフからの一言
- 本日のメディカルカフェのミニ講義の時間には、ワイヤーアート作家の中山先生による勝ち虫トンボをみんなで作りました。それぞれ個性のある作品が出来上がりました。がん哲学外来がご縁となり素敵な人たちと出会えたことに感謝です。