メディカルカフェ

第46回 

開催日 :
2015.08.07
講師  :
資生堂アドバイザー
参加人数:
25人(男性:11人 / 女性:14人)


【講座詳細】がん治療中の患者さんのメイクと爪のケアについて

化学療法中副作用で、肌の色素沈着、くすみに悩む方が多数いらっしゃいます。最近はBBタイプのものでカバーできますが、色素沈着が濃くなってきた場合は、コンシーラーや専用のカバーファンデーションでカバーするとよいでしょう。
 広範囲にくすみがでている場合は黄色の下地でカバーできます。洗顔⇒化粧水⇒乳液⇒下地⇒ファンデーションという順番でつけます。ファンデーションを付ける専用の筆等も使用頂くとよいでしょう。
 お化粧する際には、小さい鏡と大きい鏡をご用意ください。顔から30センチくらい離して鏡を見た時に気にならない程度のシミ、くすみであれば、他人から見ても気になりません。
 眉毛が脱毛した際、完全になくなった場合は、指を人差し指、中指、薬指を3本並べて、黒目の位置に中指を当ててください。その位置から指先1本分額の方向に上げた時の、薬指の位置が眉頭です。眉頭の位置から、眉山、眉尻の位置を決めてください。1本の線で一気に仕上げるより1~2ミリの短い線を軽くつなげるようにすると、うまく描けます。色は髪やウイッグの色と近い感じを選ぶとよいでしょう。大事なのは骨格に合わせること。骨格に合わせて描かないと、表情が不自然になる場合もあります。ペンシルで描いたあとに、パウダーでぼかすと自然な雰囲気になります。
 眉毛と同時にまつ毛を脱毛する場合もありますが、つけまつ毛でカバーするよりも、アイラインでカバーする方が、肌にやさしいです。まつ毛とまつ毛の間をてん、てん、てんとつなぐとうまく描けます。
 治療が始まる前に写真を撮っておいて、元の状態を残しておくとよいでしょう。チークは、にこりと微笑んで、高くなる位置を起点に入れてください。くるくるとしてもらうとよいです。治療中もきれいでいることは落ち込みがちな気持ちのリハビリにもなります。あなたらしく笑顔が輝きますように。


  • カバーメイクの実演

  • 脱毛した眉の描き方

  • ウイッグも付けて美しく大変身


スタッフからの一言
今日はがん治療中の患者さんのメイクと爪ケアについての実演を兼ねた講義を開催しました。メイクなども試して頂き皆さん大変身。明るい笑顔に包まれたカフェになりました。男性陣は少し女性パワーに圧倒されていましたが・・・。患者さんの外見に関する不安や悩みを少しでも軽くして治療中も自分らしく過ごして頂くためのいろいろな機会を設けて行きたいと思います。
タオル帽子の御寄附を下さるS様、今回もまたかわいい帽子をたくさんありがとうございます。患者さんも大変喜ばれています。

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