メディカルカフェ
第24回
- 開催日 :
- 2013.07.05
- 講師 :
- 院内がん登録室 小林 恵理子
- 参加人数:
- 16人(男性:5人 / 女性:11人)

【講座詳細】がん登録と統計について
「がん登録」とは、がん患者さんについて、診断、治療およびその後の転帰に関する情報を収集し、保管、整理、解析する仕組みのことを言います。これは、がん対策の基礎となるデータを把握するために欠かせないものとなっています。
院内がん登録とは、当該医療機関でがんの診断・治療を受けた全ての患者さんについて、がんの診断、治療、予後に関する情報を登録する仕組みのことを言います。その目的は、がん診療の質の向上とがん患者さんの支援で、がん診療連携拠点病院では、実施が必須となっています。福井県内では昨年の11月現在で、5つのがん診療連携拠点病院と、その他8つの医療機関で実施されています。
私たちの住んでいる福井県で行われているがん登録事業は、1984年、県医師会主導による「福井県悪性新生物実態調査」として開始され、翌年より福井県のがん登録事業として発展し、実施されています。2010年の概算がん罹患数に占める拠点病院でのがん登録数の割合を見ると、全体では62%なのに対し、福井は96.5%と非常に高くなっており、福井県在住のがん患者さんはほぼ100%、県内5つの拠点病院いずれかで診断や治療を受けているということが分かります。県内がん診療連携拠点病院5病院の2011年のがん登録件数を比すると、当院の登録数は1,407件で県立病院に続き2番目となっており、5大がんの占める割合が61%と比較的高くなっています。
がんに関する統計データは、当院の集学的がん診療センターのホームページにも掲載していますのでご覧ください。
最後になりますが、7月16日には南館がグランドオープンし、集学的がん診療センターの各部門が南館1階に集約されます。院内がん登録室もその一員として、これまでより身近に、患者さんのほしい情報を迅速に提供していけるようつとめてまいりますので、よろしくお願いします。

がん登録と統計のお話し

RFL2013 ルミナリエに
想いを書いて頂きました。

“いよかんの甘納豆”の
差し入れを頂きました。
- スタッフからの一言
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本館会場でのメディカルカフェ開催も今回で最後となりました。皆さんとの沢山の思い出が浮かび感無量の一日でした。
次回からはいよいよ南館での開催となります。患者さんにとって癒しの空間となるよう益々頑張ってまいります。皆様のご参加をお待ちしております。