アピアランス(外見の変化)ケアの方法

爪・皮膚障害

爪の変化

縞模様がでたり、黒っぽく変色したり、薄くもろく割れやすくなります 。爪の周りが炎症を起こすこともあります。 使用する薬剤によって異なるため、まず医療者に相談しましょう。

爪の変化

皮膚障害:皮膚に特徴的な症状が出現

治療によって異なりますので、まず医療者に相談しましょう。

ざ瘡様皮疹
EGFR阻害薬を使用すると出現します。1~3週目で肌にニキビのようなブツブツがでてきます。
手足症候群
特定の薬剤を使用すると出現します。手のひらや足の裏がチクチク、ピリピリします。その後、摩擦がかかる部分が赤くなったり、ひび割れたり、亀裂ができます。
皮膚乾燥・亀裂
皮膚が粉をふいたようにかさかさになります。悪化すると皮膚に赤みや痛み、亀裂ができます。 薬剤だけではなく、放射線治療後にも皮膚の乾燥が出現します。
色素沈着
治療によりシミやくすみが出来やすくなります。

当院での支援

治療前に外見変化が予測される副作用症状ついてご説明をいたします。症状出現時には、下記の項目の対策について一緒に考えていきます。

・薬物療法による皮膚障害(色素沈着、発疹、皮膚亀裂)のケアについて
・薬物療法による爪障害のケアについて
・薬物療法による外見変化した時の日常生活の中でのカバー方法にて提案

Q&A

治療中に爪が変化してきました。ジェルネイルは使用してよいですか?

治療中に変化した爪に対して、ジェルネイルはお勧めしません。
マニュキュアでの重ね塗りで保護することができますので、試してみてください

爪を切るとすぐ割れてしまいます。

爪が薄いと、爪切りを使用すると割れやすくなります。爪ヤスリで長さを整えるとよいでしょう。
また、乾燥すると亀裂ができやすいので、ハンドクリームなどで手から爪にかけて塗布するとよいでしょう。

皮膚が黒ずんできました。カバー方法はありますか?

普段からお化粧をしている場合は、今まで使用してきたファンデーションの色から1~2段階暗めの色の中から、肌に合うものを試してもよいと思います。化粧など行っていない場合や腕などに出ている場合は、マスクや服装でカバーする方法もあります。状態によって対応が異なる場合がありますので、気軽に相談窓口にお問い合わせください。

担当者:がん専門薬剤師/がん化学療法看護認定看護師/皮膚・排泄ケア認定看護師

国立がん研究センター × 横浜市作成リーフレット