NAFLD/NASHのAI診断。改良されさらに実用的に
- 肝臓川柳
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AIで 未来の検査は 一瞬です
(一瞬です…いっしゅんです…ひっしゅんです…ひっしんしゅう…ひしんしゅう…非侵襲)
非アルコール性脂肪肝(NAFLD)、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、現在確定診断に侵襲的検査である肝生検が必要ですが、フィブロスキャンなどの非侵襲的検査(NIT)で診断の代用が出来ないかと盛んに検討されています。
2021年に済生会吹田病院の岡上武先生らが、日常臨床項目である年齢、性、身長、体重、腹囲、AST、ALT、γGTP、TCH、TG、血小板値の11項目を用いてAIにより感度、特異度とも極めて高いNAFLD/NASH診断が出来るNASH scope(ナッシュスコープ)1)、
さらにTypeⅣコラーゲン値を加えてNASHの線維化診断が出来るFibro-scope(ファイブロスコープ)2)を開発されました。現在臨床検討がされつつあり、簡便にNASHのスクリーニングや経過観察が出来るのではないかと言われています。
最近、日常臨床項目の中の腹囲を省いた測定法(Fibro-scope V1.0.1)がさらに正確に診断できると報告されています3)。グローバルにも通用する、より簡便なAI診断法となっており今後の展開が注目されています。
1. Okanoue T,et al: Artifficial Intelligence/neural network system for the screening of non alcoholic fatty liver disease and non alcoholic steatosis. Hepatol Res. 2021 51(5) 554-569
2. Olkanoue T et al: Novel artificial intelligenc tneural network system for staging of non alcoholic steatohepatitis. Hepatol Res. 2021 51(10):1044-1057
3. Kanji Yamaguchi, et al: Fibro-Scope V1.0.1:an artificial intelligence/neural network system for staging of nonalcoholic steatohepatitis. Hepatol Int. 2022 Dec 21.doi.10,1007/s12072-022-10454-0. Online ahead of print.
- これだけ覚えておいて損はない!
今回のポイント -
AIにより簡便にNASHのスクリーニングや経過観察が出来るように現在臨床検討がなされており、グローバルにも通用すると、今後の展開が注目されております。
(文:文:福井県肝疾患診療連携拠点病院 肝疾患センター長 野ツ俣 和夫)
2023.4.27 更新