あきらめない癌治療の最前線、肝細胞癌のゲノム医療～ひとりひとりの癌の個性と向き合う、オーダーメイドの癌治療～
- 肝臓川柳
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最前線 オーダーメイドで 頼むでのぉ～
（頼むでのぉ…でのぉ…げのぉ…げの…ゲノ…ゲノム医療）
がんに対する新たな治療戦略として、個々の患者さんの遺伝子の状態に応じた治療、
「がんゲノム医療」が日本でも進んできています
がんの患者さんの遺伝子異常を調べる「がん遺伝子パネル検査」と呼ばれるものがあり、
日本では、2019年6月に保険適応となりました
標準治療がない、または標準治療が終了となった状況で、
遺伝子パネル検査後に化学療法の適応となる可能性が高いと
判断される場合に限定されて実施されています
進行肝細胞癌に対する抗がん剤治療は、
現在一次治療はアテゾリズマブ＋ベバシズマブですが、
効果がなく２次治療をする場合は５種類の分子標的剤の選択となり、
決まった方法はありません
遺伝子パネル検査の結果によって使い分けるといった戦略も研究が進んでおり、
実際の有効例も報告されています
今後、肝細胞癌もがんゲノム医療が進みそうです
- これだけ覚えておいて損はない！
今回のポイント -
がんに対する新たな治療戦略として、
個々の患者さんの遺伝子に応じた治療「がんゲノム医療」が進んでいます
患者さんの遺伝子異常を調べる事によって、
標準治療が無い場合や標準治療が終了した場合に、
検査を実施し限定的に化学療法が適応される場合があります
(文：福井県肝疾患診療連携拠点病院 肝疾患センター長 野ツ俣 和夫)
2022.10.28 更新