C型慢性肝炎から非代償性肝硬変まで全てDAA治療可能に
- 肝臓川柳
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拡大で 撲滅達成 前進だぁ!
((前進だぁ!・・・だぁ!・・・だぁあ・・・でぁああ・・・DAA))
C型非代償性肝硬変に対して保険適応があった
DAA(Direct acting antivirals)製剤(飲み薬)の
ソフォスブビル・ベルバタスビル(商品名:エプクルーサ)が、
8月24日に保険適応が慢性肝炎、代償性肝硬変も追加承認されました
(1日1錠 12週間投与)
すべての肝線維化段階、すべてのウイルス遺伝子型に投与可能ということで
“パン-フィブロティック” “パンジェノティビックという言葉が使われますが、
さらにすべての病態すなわち慢性肝炎から非代償性肝硬変まで投与可能となりました。
日本のC型肝炎ウイルス感染者はまだ多く存在し、
慢性肝炎から進展し肝がんに進行するリスクの高い
C型代償性肝硬変患者数は約4万人、
非代償性肝硬変患者数は約3万5千人と言われています。
今回の追加承認は「2030年までにウイルス肝炎を撲滅する」という
WHOの目標達成に大きく貢献するものと思われます。
- これだけ覚えておいて損はない!
今回のポイント -
DAA製剤の保険適応が追加承認され、
慢性肝炎から非代償性肝硬変まで投与可能となりました
「2030年までにウイルス肝炎を撲滅する」という
WHOが目指す目標達成に大きく貢献します
(文:福井県肝疾患診療連携拠点病院 肝疾患センター長 野ツ俣 和夫)
2022.8.29 更新