チーム医療とは、一人の患者さんに対して、複数の医療専門職が連携して治療やケアに当たること
- 肝臓川柳
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専門職 皆で治療に 向き合います
(治療に向き…ちりょうにむき…ちりょうにむ…ち‐‐‐む…チーム医療)
病院では、診察室や病棟で患者さんと向き合う医師や看護師・薬剤師のほかにも、
医療ソーシャルワーカーや管理栄養士、理学療法士などの
医療専門職(メディカルスタッフ)が働き、
それぞれの患者さんの療養生活を支えており、
医療環境で互いに対等に連携して治療や手当てに当たることで
患者さん中心の医療を実現しようとしています。
患者さん自身もチームの一員と考え医療に参加し、
医療に関わる全ての職種がそれぞれの専門性を発揮することで、
満足度をより高めることを目指した医療を指しています。
「チーム医療推進の取組み」の切掛けとし、
がん治療に携わる医療者の標準治療の理解、
患者情報の共有による副作用マネジメント、
治療成績の向上を目指すことを目的としたワークショップが行われており、
医師・看護師・薬剤師などが、グループワークを通じて
各職種の専門性が活かせるチーム作りを体得することで、
患者さんを中心としたチーム医療に必要な
職種間のコミュニケーション・スキルを習得しています。
先日、福井県においても、複数の病院の大勢のスタッフが集まり、
肝細胞がんチーム医療ワークショップが行われました。
最近、盛んに行われている、進行肝細胞がんに対する
抗がん剤投与を始めとした全身治療においては、
とくにチーム医療がきわめて重要であると思われます。
- これだけ覚えておいて損はない!
今回のポイント -
チーム医療推進の取り組みの一つとして、全国で盛んにワークショップが行われており、
メディカルスタッフが患者さんを中心としたチーム医療に必要なスキルを習得しています。
肝臓の分野でも、肝細胞癌に対する抗がん剤治療を始めたとした
全身治療において特にチーム医療が極めて重要だと思われます。
(文:文:福井県肝疾患診療連携拠点病院 肝疾患センター長 野ツ俣 和夫)
2022.6.29 更新