肝トピックス

合併している生活習慣病を治療するとNASHが改善する!治療併用はさらに効果あり?

肝臓川柳

合併症 一緒に治療し 治すのがいい

(治すのがいい…なおすがいい…ナオスガイイ…ナォスガイイ…ナッシュがいい…NASHが良い…NASHの改善良い……)

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)は、肝硬変、肝癌に進展する疾患であり、
食事療法、運動療法を主体とした加療が必要ですが、
NASHに対する治療薬は現在のところ認められたものはありません。

NASHは、生活習慣病すなわち、糖尿病や脂質異常症の合併症が多くみられます。

この合併症の治療によりNASHが改善する可能性が議論されています。

その中でも、糖尿病薬のSGLT2阻害薬や、
脂質異常症に対する治療薬のフィブラート系薬(Pemafibrateなど)が
それぞれNASH改善に効果があるのではないかと報告されています。

最近、動物を用いた研究ではありますが、
SGLT2阻害薬とPemafibrateの併用が相乗的にNASHに効果がある可能性を示した報告もあります*

NASHに生活習慣病の合併症がある場合は、
合併症の治療を総合的に行うことが、NASHそのものの改善にも有効となるかもしれません。
精力的な研究が現在行われています。


これだけ覚えておいて損はない!
今回のポイント

NASHに生活習慣病の合併症がある場合は、合併症の治療を総合的に行うことが、
NASHそのものの改善にも有効となるかもしれません。

2022.3.31 更新

肝疾患に関する相談・お問い合わせ

肝疾患相談支援室
(南館1階 肝疾患センター内)

〒918-8503 
福井県福井市和田中町舟橋7番地1

受付時間 
平日 8:30~17:00(土・日曜日、祝祭日を除く)

肝疾患相談直通ダイヤル

0776-28-1197

ご相談いただいた内容は、ご回答・対応の質向上のため、相談支援システムを利用し記録させていただいております。
個人情報の取扱いに沿って運用しておりますので、ご了承ください。

ページトップへ