今、新型コロナウイルスワクチン一色。肝炎ウイルスワクチンは?
- 肝臓川柳
-
免疫を 事前に作るよ わぁー楽ちん
(わぁー楽ちん…わーらくちん…わーくちん…ワクチン…)
新型コロナウイルスワクチンの話題が連日報道されています。
そもそも“ウイルスワクチン”とは、
ウイルスが体内に入った時、ウイルスを攻撃しながら特徴を覚え込み、
素早く効果的に攻撃できる態勢を整える仕組みである“免疫”を
前もって作っておくために人工的な疑似ウイルス感染を起こすためのものであり、
ウイルスそのものから作られた蛋白ワクチン(生ワクチン、不活化ワクチン等)と、
ウイルスの一部の遺伝子mRNAを体内に投与し人間自らが作る蛋白ワクチン
があります。
新型コロナウイルスワクチンは後者のRNAワクチンです。
肝炎ウイルスワクチンは、
A形肝炎ウイルスワクチン、B型肝炎ウイルスワクチンは不活化ワクチンで、
使用されています。
C型肝炎ウイルスワクチンは開発中ですが、
日本ではDAA治療が進み実用性はないようです。
(外国ではまだまだC型肝炎が増加しており、開発が進んでいるそうです)
E型肝炎ウイルスワクチンは現在ありません。
現在ワクチンは注目の的です。
- これだけ覚えておいて損はない!
今回のポイント -
A型肝炎ウイルスワクチン:不活化ワクチン
B型肝炎ウイルスワクチン:不活化ワクチン
C型肝炎ウイルスワクチン:開発中も日本ではDAA治療が進み実用性はない
E型肝炎ウイルスワクチン:現在なし
(文:福井県肝疾患診療連携拠点病院 肝疾患センター長 野ツ俣 和夫)
2021.4.27 更新