肝トピックス

“FGF21”新たなNASHに対する治療薬の候補、治験も開始!

肝臓川柳

全身と 肝も一緒に 脂肪無っし

(無っし・・・なっし・・・なっしゅ・・・ナッシュ・・・NASH)

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)に対する新たな治療薬が数多く検討されています。
NASHの治療は食事、運動療法が基本とは言っても中々実行が難しく、
放っておくと肝硬変や肝がんに至る可能性があり、
多くのNASH患者さんから新薬が切望されています。

FGF21という新たなNASHに対する治療薬の候補を紹介します。
細胞間のシグナル伝達因子
線維芽細胞増殖因子(fibroblast growth factor-”FGF”)の一つである
FGF21は、肥満などの糖脂質代謝異常を改善する
薬理作用を持つために注目されています。
具体的には、
肝臓における中性脂肪の蓄積抑制、筋肉におけるインスリン感受性の改善
といった非常に魅力的な薬理作用です。
したがって、
全身代謝の改善と肝臓の病気(脂肪性肝疾患)の改善が、
併せて期待出来る理想的な薬剤の一つと思われます。

昨年発行された2020NASHガイドラインの中にも記載されていますが、
NASH患者に対するFGF21の治験が始まっています。

質問などのご希望があれば是非お問い合わせ下さい
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 | (代表)      :0776-23-1111  |
 | (肝疾患相談支援室):0776-28-1197  |
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これだけ覚えておいて損はない!
今回のポイント

 線維芽細胞増殖因子の一つであるFGF21は、
 肥満などの糖脂質代謝異常を改善する薬理作用を持ち、
 全身代謝と肝臓の病気が併せて改善される理想の薬と期待されています

(文:福井県肝疾患診療連携拠点病院 肝疾患センター長 野ツ俣 和夫)

2021.2.24 更新

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