AIと肝疾患診療 ~AIによるハイリスクNAFLD患者の拾い上げ~
- 肝臓川柳
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AIで 診断感度が 超え~わい
((超え~わい…え~わぁい…え~わあい…えーあい…AI…))
AIの技術は最近飛躍的に進歩しており、医療現場でも一部徐々に利用されつつあります。
肝疾患診療のサポートに関してもAIの活用の模索が始まっています。
NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)は、
ウイルス肝炎と同じように慢性化、発がんの危険性がある疾患であり、
的確な患者さんの拾い上げが必要です。
NAFLDの診断には、現在“肝生検病理組織”の結果が必要ですが、
侵襲のある検査の上に一定した見解が得にくく、
肝生検に代わる方法として様々なスコアーの算出や画像検査が行われていますが、
信憑性の高い方法はまだ確立されていません。
済生会吹田病院名誉院長の岡上武先生は、
最近、通常の臨床指標11~12項目を入力しAIを利用することで
極めて感度・特異度に優れたNAFLD診断法を開発されています。
11月26日開催の肝疾患診療従事者研修会(Zoomウェビナー)でもその一端を視聴することが出来ます。
是非皆さん、奮って登録してご覧ください。
今後、肝疾患診療においてもAI技術の進歩、活用に目が離せなくなりそうです。
11月26日(木)19:00~20:15 第35回福井県肝疾患診療従事者研修会
(案内は別紙参照)
- これだけ覚えておいて損はない!
今回のポイント -
AIの技術の進歩により、肝疾患診療のサポートに関しても活用の模索が始まっています。
NAFLDの診断において、現在様々な方法が実施されていますが、
最近、通常の臨床指標の項目を利用しAIを活用することで
極めて感度・特異度に優れたNAFLD診断法が開発されています。
(文:福井県肝疾患診療連携拠点病院 肝疾患センター長 野ツ俣 和夫)
2020.11.16 更新