肝トピックス

グローバル化の歴史とウイルスの変遷

肝臓川柳

ウイルスも 歴史と共に 変遷じゃのぉ

((じゃのぉ・・・ジェノォ・・・ジェノ・・・ジェノタイプ))

これまで世界はグローバル化が急速に進みましたが、
それに伴い色々な感染症も世界に急速に蔓延しやすくなりました。
現在世界中に猛威を振るっているCOVID-19も然りです。
古くから人の流れと感染症の広がりは非常に関連が深いと言われています。

肝炎ウイルスでは、日本におけるB型肝炎ウイルスのジェノタイプの変遷が有名です。
日本ではB型肝炎ウイルスのジェノタイプ(遺伝子型)は、
ほとんどA,B,Cの3種類ですが、
元々日本古来の縄文人はタイプBが多く、
その後大陸から来た弥生人はタイプCが多く、
最近のグローバル化により交流が多くなった欧米人はタイプAが多いために、
歴史とともに日本のB型肝炎ウイルスジェノタイプの割合が変化していると言われています。
また、ごく最近の変遷には、インターネット普及の功罪が関係しているようです。
ウイルスの変遷をみると歴史も勉強できて面白いですね。


これだけ覚えておいて損はない!
今回のポイント

人の流れと感染症の広がりは関連が非常に深いと言われています。
B型肝炎ウイルスのジェノタイプは、
縄文人はタイプB、弥生人はタイプC、欧米人はタイプAが多いが、
歴史と共に日本人の中の割合が変化してきている。
クローバル化、インターネットの普及も関係して、
感染症の分野でもいろいろと変遷が起こっている。

(文:福井県肝疾患診療連携拠点病院 肝疾患センター長 野ツ俣 和夫)

2020.8.24 更新

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