肝トピックス

脂肪肝炎(NASH)の治療に期待される脂肪合成阻害剤

肝臓川柳

肝脂肪 蓄積抑制 できそうや!

(できそうや…デキソーヤ…デキソーガイ…ゴセソーガイ…ゴウセイソーガイ…合成阻害…汗)

 昨今の肥満やメタボリックシンドロームの蔓延により、
お酒を飲まなくても脂肪肝という方が増えています。
さらに進んだ非アルコール性脂肪肝炎:NASH(ナッシュ)は、
肝硬変、肝がんの原因になりますが、現在有効な治療薬がありません。
色々なアプローチでの治療が検討されていますが、
最も中心的で根本的なものは肝臓の脂肪蓄積を抑えることです。
最近、中性脂肪合成経路の最終ステップを抑える、
「DGAT2(diacylglycerol O-acyltransferase2)阻害剤」
 が肝脂肪蓄積に対する治療薬として期待されています。
「DGAT2阻害剤」の単独投与や、
脂肪酸合成阻害剤である「ACC(acetyl-OA calboxylase)阻害剤」との
併用投与の治験が今後始まる予定です。


これだけ覚えておいて損はない!
今回のポイント

脂肪肝炎の最も中心的で根本的なものは肝臓の脂肪蓄積を抑える事です。
中性脂肪合成経路の最終ステップを抑えるDGAT2阻害剤が期待されていますし、
DGAT2阻害剤の単独投与や脂肪酸合成阻害剤であるACC阻害薬との併用投与の
治験が始まる予定です。

(文:福井県肝疾患診療連携拠点病院 肝疾患センター長 野ツ俣 和夫)

2020.5.25 更新

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