肝トピックス

高脂血症薬は脂肪肝、脂肪肝炎に効果あり!?

肝臓川柳

脂肪肝 減るのに期待 こうしちゃおれん♪

(こうしちゃ・・・こうし・・・高脂・・・高脂血症薬)

糖尿病薬が脂肪肝、脂肪肝炎に効果あり!?に続いて、今回は高脂血症薬の話です。
脂肪肝はそれこそ中性脂肪が肝臓にたくさん溜まっている状態です。
そしてその原因は4つあり、
中性脂肪が
  ① 肝臓に入りすぎるか…
  ② 肝臓で作られすぎるか…
  ③ 肝臓から出ていかないか…
  ④ 肝臓で分解されないか…
ですが、そのうち④に関係する高脂血症薬として
PPARα(ペルオキシゾーム増殖剤活性化受容体α)があります。
フェノフィブラート(リピディル)が有名ですが、
中性脂肪のβ酸化や燃焼を増強し肝臓の脂肪を減らす機序があります。
さらにPPARαの中性脂肪減少作用を特異的に強くモジュレートした
SPPARMAαペマフィブレート(パルモディア)がありますが、
より強い高脂血症改善のみならず脂肪肝改善に期待されており、
現在NAFLD/NASHに対して治験がなされています。


これだけ覚えておいて損はない!
今回のポイント

脂肪肝の原因の一つに中性脂肪が肝臓で分解されない事が挙げられます。
その原因に対して肝臓の脂肪を減らす機序の高脂血症薬があり、
更にはより強い高脂血症改善のみならず脂肪肝改善が期待されている薬剤もあり、
現在NAFLD/NASHに対して治験がなされています。

(文:福井県肝疾患診療連携拠点病院 肝疾患センター長 野ツ俣 和夫)

2020.3.12 更新

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