肝トピックス

B型肝炎治療のこれから。新薬情報

肝臓川柳

最新の 治療情報 敏感に!

(敏感に…びんかんに…びーかんに…B肝に…)

B型肝炎ウイルス感染者数は全世界では非常に多く約2 億9200 万人と推定されています。
B型肝炎に現在利用できる薬はインターフェロンと核酸アナログ製剤のみですが、
根本的目標であるHBs抗原の消失は期待できず、治療を中止した場合は高頻度に肝炎が再燃します。
そんな中、現在新しい治療法が開発されています。
少し難しいですが紹介します。
 ◆リボ核酸干渉(RNAi)に働きかけるJNJ-73763989
 ◆カプシド形成・脱核プロセスに干渉するカプシド形成モジュレータ(CAM)であるJNJ-56136379
 ◆そして前述の逆転写酵素を阻害する核酸アナログ製剤
この三つはそれぞれ作用部位、作用機序が異なりますが、
これらを組み合わせることで強力にウイルスを抑制でき、
HBs抗原の消失や、治療中止しても効果が持続する可能性が期待されています。
このように世界では現在、B型慢性肝炎における治療問題を克服する方法が検討されています。


これだけ覚えておいて損はない!
今回のポイント

B型肝炎の治療に関して、現在では治療中止にて高頻度に肝炎の再発がある。
そんな中、新薬の研究がなされており、
作用部位・作用機序の異なる薬を組み合わせる事により強力にウイルスを抑制でき、
治療中止後の効果持続の可能性を期待し、治療薬・治療法の研究がなされている。

(文:福井県肝疾患診療連携拠点病院 肝疾患センター長 野ツ俣 和夫)

2019.11.6 更新

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