糖尿病の治療で脂肪肝、NASHが改善!? 脂肪肝と糖尿病は切っても切れない関係がある!
- 肝臓川柳
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最近の 糖尿病薬 大歓迎
(大歓迎…だいかんげい…かんげい…肝げぃ…肝ぎれい…肝綺麗 …肝綺麗…かんきれい…かんきれない…関係切れない………※今回は苦し紛れの二段オチで(汗) )
現代の飽食、運動不足により、肥満、糖尿病、脂肪肝が増えていますが、
予想の通り、糖尿病の患者さんには脂肪肝を来す患者さんが多く、
NASH(非アルコール性脂肪肝炎)となり、肝硬変、肝がんに移行する場合もあります。
となると「糖尿病の治療をすると脂肪肝は改善するのか?」と興味がもたれますが、
これまでにも注目されていたメトホルミンやピオグリタゾンに加え、さらに、
最近の糖尿病薬である
SGLT-2阻害剤やGLP-1作動薬が脂肪肝を改善する
という報告が増えています。
肝炎が進んだ症例での肝線維化まで改善するかは検証されていませんが、
肝臓の脂肪は減少するようです。
また、脂肪肝は内臓脂肪よりも耐糖能障害に強い影響を与えるという結果もあり、
脂肪肝と糖尿病はお互いに切っても切れない関係があります。
- これだけ覚えておいて損はない!
今回のポイント -
糖尿病の患者さんには脂肪肝を来す方が多く、
糖尿病治療薬の種類によっては脂肪肝も改善するという報告があります。
脂肪肝と糖尿病はお互いに切っても切れない関係があります。
(文:福井県肝疾患診療連携拠点病院 肝疾患センター長 野ツ俣 和夫)
2019.2.13 更新