今、がんに対する新しい治療“免疫療法”に熱視線! 肝がんも?
- 肝臓川柳
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新薬で いつか肝がん 無くなるか(のーなる)
(無くなる…のーなる(方言)…のーなる…ノーナル…ノーベル…ノーベル賞)
ノーベル医学・生理学賞を受賞した本庶先生による、
新しいがん治療に今注目が集まっています。
免疫チェックポイント阻害剤(その一つが“オプジーボ“)という、
がんを攻撃する免疫細胞のブレーキを阻害して免疫細胞を活性化し、
がんを治療するという画期的な治療薬であり、
現在日本では、皮膚がん、肺がん、腎がんなどに使用されています。
他の治療法が効かなくても著明に効果がみられることがあり、
全世界で治療適応拡大、開発が進んでいます。
肝がんにおいては、日本ではまだ保険適応とはなっていませんが、
現在治験中で、将来的には使用可能となりそうです。
現在、盛んに使用されている分子標的剤との併用も治験中ですが、
極めて良い成績が出ているようです。
独特の副作用があり注意が必要ですが、
夢のような治療法がもうすぐ可能になるかもしれません。
肝トピックスでは、新しい情報を、いち早くこれからもお伝えします。
- これだけ覚えておいて損はない!
今回のポイント -
ノーベル賞受賞によりいっそう注目が集まっている免疫チェックポイント阻害剤ですが
他の治療法が効かなくても顕著に効果がみられることがあるようです。
肝がんにおいては日本ではまだ保険適応になっていませんが、現在治験中です。
(文:福井県肝疾患診療連携拠点病院(福井県済生会病院) 肝疾患センター長 野ツ俣 和夫)
2018.10.9 更新