続々登場 肝がんに対する分子標的薬 薬で肝癌が治る!?
- 肝臓川柳
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新薬で 完治目指して レッツゴー!
(レッツゴー…れっつご…れっご…れっごら…れごら…レゴラフェニブ)
2月に入り、福井県は大寒波と日本海寒帯気団収束帯(何のこっちゃ)により、
積雪140cmを越える記録的な大雪となりました。
積雪、寒さは落ち着いたものの、住宅などに被害が出た方も多いのではないかとお察しします。
肝がんに対する抗がん剤治療は、今後大きく変わりそうです!
経口抗がん剤の分子標的薬“ソラフェニブ”が登場以来、
10年以上新しい有効な治療薬がありませんでしたが、
去年“レゴラフェニブ”が登場し“ソラフェニブ”後の2次治療として有効であり保険収載されました。
今年に入って、TACE(肝動脈化学塞栓術)とソラフェニブとの併用が、
有効と判明した報告が初めてなされましたし(TACTICS試験)、
近々、新しい有効な分子標的薬が登場する予定です。
さらに、分子標的薬と免疫チェックポイント阻害剤の併用療法の治験が進んでおり、
何と7~8割の有効率がありそうとのことです。
追々お知らせしたいと思います。
固形がんが薬で治ってしまう時代がそう遠くないようです。
- これだけ覚えておいて損はない!
今回のポイント -
“レゴラフェニブ”が2次治療として有効であり保険収載された事を始め、
近々新しい有効な分子標的薬が登場する予定もあります。
固形がんが薬で治ってしまう時代がそう遠くないようです。
(文:福井県肝疾患診療連携拠点病院(福井県済生会病院) 肝疾患センター長 野ツ俣 和夫)
2018.3.7 更新