【健康】つらい季節の前に!早めの花粉症対策
花粉症は、春先に多くの人が悩まされる身近なアレルギー疾患です。2月になると少しずつスギ花粉が飛散し始め、くしゃみや鼻水、目のかゆみといった花粉症の症状を感じる方が増えてきます。毎年、花粉症の症状が出ている人は、花粉が飛び始める前から早めに対策を心掛けましょう。
花粉症のメカニズム
花粉症は、アレルギーが原因で起こります。アレルギーとは、本来は体の中に侵入してきた有害なものをやっつける「免疫」の機能が不必要に働いている状態のことです。例えば、スギ花粉の場合、本来は有害ではないスギ花粉に対して免疫の機能が異常に働いてしまい、体から追い出す反応が起こります。花粉症を引き起こす植物として、スギやヒノキなどがすぐに思い浮かびますが、それ以外にも、日本では、シラカンバやハンノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギなど、およそ60種類の花粉が花粉症を引き起こすと報告されています。毎年決まった時期に症状が出る人は、その時期が何か特定の植物の花粉飛散時期と重なっていないか確認してみてください。以下に主な花粉症の流行時期をまとめました。
花粉症対策のポイント
花粉の飛散シーズンは、体に侵入する花粉をいかに少なくするかが、花粉症対策の重要なポイントです。花粉が体内に侵入しないようにすることは、花粉症の症状を軽減するだけでなく、まだ花粉症でない人にとっては、花粉症の発症を防ぐ効果が期待できます。日本気象協会や環境省の花粉飛散情報も参考にして、花粉が多い日には特に注意して対策をしましょう。
花粉症は目や鼻の粘膜に花粉がつくことで引き起こされます。そのため、眼鏡やマスクを装着して、なるべく花粉に直接触れないようにしましょう。花粉症用の眼鏡も販売されていますが、通常の眼鏡を使用するだけでも眼鏡をしていないときより、目に入る花粉量は減少します。また、マスクは、鼻の横や顎の下に隙間があれば、そこから花粉が入ってきてしまうので、顔にフィットし息がしやすいもの、衛生面からは使い捨てのものを選びましょう。
外出すると衣服に花粉がつきます。家の中に花粉が入ると、なかなか外には出ていきません。家や建物に入る前に、衣類についた花粉をしっかりと払い落としましょう。特に、セーターやマフラー、ウール素材の衣類は花粉がつきやすいため、綿やポリエステルなど花粉が付着しにくい衣類を選びましょう。また、洗濯物は花粉がつきやすい外ではなく、なるべく部屋干しにするようにしましょう。
外出先から帰ったら必ずうがいを心掛けましょう。喉に付着した花粉を除去する効果があります。また、帰宅後すぐに洗顔をすることも効果的です。顔や目の周り、まつ毛や髪の生え際には、知らないうちに多くの花粉が付着しています。さらに、ファンデーションやアイメイクにも花粉がつきやすく、時間が経つほど肌への刺激になります。帰宅後すぐの洗顔とメイク落としを習慣にし、花粉による肌トラブルを防ぎましょう。
花粉の季節は外出時の対策だけでなく、室内での過ごし方も症状の軽減に大きく関わります。
まずは、換気です。花粉が飛んでいる時期でも、空気を入れ替えるために換気は欠かせません。その際は窓を全開にせず、10㎝程度にし、レースのカーテンを閉めたまま行いましょう。こうすることで、室内に入り込む花粉の量を大幅に減らすことができます。流入した花粉は床やカーテンに多数残っているので、放置せず対処しましょう。
次に意識したいのがこまめな掃除です。室内には、衣類や髪の毛などに付着して花粉が持ち込まれたり、換気時に窓から花粉が入ったりしてたくさんの花粉が残っています。こまめに掃除機をかけ、花粉の再飛散を防ぎましょう。また、カーテンは花粉が付着しやすいため、定期的に洗濯するとよいでしょう。
花粉症の発症や症状の悪化を防ぐためには、日常生活の過ごし方がとても重要です。睡眠をよくとり、毎日の生活リズムを整えることで、免疫の働きを正常に保てます。また、鼻や喉の粘膜を良い状態に保つために、風邪をひかない、たばこを控える、過度の飲酒にも注意しましょう。
しっかり対策しても改善しない場合は、体からのサインかもしれません。我慢せず、早めに専門医に相談しましょう。
参考文献
・政府広報オンライン.〈花粉症で悩む皆さま!早めの治療や予防行動を!〉
https://www.gov-online.go.jp/article/201102/entry-8208.html (参照 2026.01.21)