生存率公表指針

がん患者の生存率公表基準【手術症例】

がん患者が手術を受けてから5年後に生存している確率(5年生存率)を算出するため、2005年1月1日から2009年12月31日までの5年間(肝がんは、2000年1月1日から2009年12月31日までの10年間)に初回手術が行われた症例について、

  • ・5年以上経過して生存を確認した患者数:生存数
  • ・5年以内に死亡を確認した患者数:死亡数
  • ・切除症例数と平均年齢
  • ・生死不明の患者数:消息不明数

を調査し、下表の基準に沿って胃がん、大腸がん、肝がん、肺がん、乳がんの5年生存率を算出する。

項目 内容
データソース 院内がん登録
対象症例 がんの初回手術症例 腹腔鏡下手術は含むが、内視鏡下は除く。化学療法の有無は問わない。
対象期間 2005年1月1日から(肝がんは2000年1月1日から)2009年12月31日までの期間
対象部位 胃、大腸、肝、肺、乳房
ステージ 肺、乳房:最終診断によるUICC TNM病期
胃、大腸、肝:最終診断による取扱い規約病期
観察開始時点 胃、大腸、肝、肺:手術日
乳房:治療開始日
観察終了時点
  • ・がん以外の死因を含めた総ての死亡日
  • ・最終生存確認日
追跡調査方法 各施設で行われている生存確認方法
追跡率 95%以上
10 生存率の算定方法 カプラン・マイヤー法

留意事項

  • 生存率は、5-10%程度の統計的誤差があります。
  • がんの部位、性、年齢構成、合併症の有無、その他様々な要因の違いにより生存率に違いがでるので、単純に施設間の成績を比較できません。
  • 数値だけを比較して、生存率が高いという理由で医療機関を選択すると、思いがけない不利益を被る可能性があります。
  • 追跡率が低い場合、生存率が高くなる傾向があります。
  • 高齢者や合併症のある症例を多く手術する施設では、他の要因での死亡が多くなり、生存率は低くなります。
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