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【健康経営】大野和光園「健康経営シンポジウム」Report



心と体の声に耳を澄まそう

企業概要|社会福祉法人大野和光園

 昨年に引き続き大野和光園様より健康経営活動支援のご依頼をいただき、健康経営プロジェクト2期目に突入です。  そのスタートとして、令和7年5月1日(木)同施設「愛和ホール」にて、職員の健康増進を目指す「健康経営シンポジウム」に参加させていただきましたー!  我が健診センターの前野センター所長による講演や、和光園の職員様を交えたパネルディスカッションを通じ、参加者一人ひとりが健康と向き合う貴重な時間となりました。  今回は、大野和光園様が取り組む「健康経営」の意義と、職員の笑顔と活気あふれる職場の秘密に迫ります!

【第1部】健康講話
働き世代こそ知るべき真実
~前野健診センター所長、ユーモアとデータで警鐘~



企業概要|社会福祉法人大野和光園

「皆さん、まだ大丈夫…なんて思っていませんか?」――。ドキッとする呼びかけで始まった第1部。ユーモアを交えつつ確かなデータに基づくお話に、ご参加いただいた170名の職員の皆さんは真剣な眼差しで聞き入っておられました。

生活習慣病という「見えない危険」

 日本の労働人口の変化に触れ、高齢になっても働き続ける時代における健康管理の重要性を説きました。そして、高血圧や糖尿病といった生活習慣病、さらには日本人の死因として依然として多い「がん」など、自覚症状がないまま静かに進行する「隠れた危険」について、具体的なデータを交えながら解説。「自分は大丈夫」という過信がいかに危ういか、改めて認識させられました。

 見えない危険を見える化し、これらから身を守る武器が「健康診断」と「人間ドック」。特にがんの早期発見の有効性を強調し、「症状が出てからでは遅い。定期的なチェックが健康寿命を延ばす秘訣」と力説。健診結果で「D2(要精密検査)」や「D1(要治療)」と出た際は、速やかに専門医の指示を仰ぐ大切さも再確認しました。

生活習慣を見直す勇気

 病気の予防には、日々の生活習慣の見直しが不可欠です。先生は、喫煙がもたらす多大な健康リスク(肺がんやCOPDだけでなく、全身の動脈硬化を促進)を改めて指摘し、禁煙の重要性を繰り返し訴えました。また、バランスの取れた食事(特に野菜を多く、塩分は控えめに)、適度な運動(無理なく続けられるウォーキングや階段利用など)、そして十分な睡眠とストレスマネジメントの重要性についても、具体的なアドバイスを交えて解説。新型タバコを含め、タバコは百害あって一利なし、というメッセージは強く響きました。  時にユーモラスに、時に厳しく、職員の皆さんの健康意識を大きく揺さぶる30分。様々なデータや事例が示されましたが、中でも先生が警鐘を鳴らし、私たちに強く訴えかけたかったのは、「全身の血管で静かに進行し、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる事態を引き起こす『動脈硬化』の恐ろしさと、それをいかに防ぐか」 ということ。大事なポイントを是非チェックしてみましょう!

前野先生が本当に伝えたかったメッセージ
動脈硬化を防ぎ、
血管いきいき 生活術

1 まずは敵を知る!動脈硬化の主な危険因子をロックオン。

  • 高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満、そして「喫煙」が血管の大敵と認識する

2 「まだ大丈夫」は禁句!定期検診で“サイレントキラー”を早期発見。

  • 年に一度は体を総点検し、隠れたリスクを見つけ出し、病気の芽を早期に摘み取る。

3 血管を守る生活習慣へ大胆シフト!今日からできる本気の3カ条+α。

  • 最優先は「絶対禁煙!」:新型タバコもNG
  • 「賢者の食卓」へ:減塩・野菜たっぷり・腹八分目で内側からケア
  • 「アクティブライフ」宣言:無理なく楽しく運動習慣で血流促進
  • +α「指標を徹底管理」:血圧・血糖・コレステロール値を把握、医師と連携

ほっと一息:理学療法士直伝!
~座ってできる簡単ストレッチ~


企業概要|社会福祉法人大野和光園

 講演後は、和光園の理学療法士、土井勇人さんによるストレッチ実践タイム。「皆さん、座ったままで大丈夫ですよー!」と、日頃凝り固まった体をほぐす簡単ストレッチを紹介。会場からは「あいたたた!」「これは効くね~」といった声が上がり、和やかな雰囲気に。腰痛予防に効果的な骨盤周りのストレッチなど、みなさん短時間で心身ともにリフレッシュ!


【第2部】パネルディスカッション
「元気でいるために、今のうちにとりかかろう、おすすめします○○を!」




後半は「元気でいるために、今のうちにとりかかろう、おすすめします○○を!」をテーマに、個性豊かなパネリストたちが自身の健康法を語り合いました。


パネリストと「おすすめ〇〇」ダイジェスト

  • ● 前野孝治(福井県済生会病院 健診センター所長)

    奥様の野菜たっぷり弁当と愛犬との散歩、日々の階段利用。            「健康習慣は身近なところから」

  • ● 中村幸太郎(福井県済生会病院 健診センター課長)

    体重100kgからのダイエット体験談と目標設定の重要性。
    「目標が行動を変える」

  • ● 山村正人専務理事(大野和光園 健康経営プロジェクトチーム統括長)

    「プール通いとビールの誘惑…」運動後のビールが格別と笑いを誘う。
    「ビールは控えめに頑張ります!」

  • ● 安田麻依子管理栄養士(大野和光園)

    「まごわやさしい」食事と手作りヨーグルト。食のプロが語る、簡単ひと工夫。

  • ● 櫻田拓実介護職員(大野和光園)

    「ながら」運動&ストレッチ術。料理中スクワットなど、
    忙しくても続けられるアイデアてんこ盛り。

  • ● 松田満由美看護職員(大野和光園)

    登山で心身デトックス。北アルプスの絶景写真と共に語る、自然がくれる達成感と癒し。



パネリストの皆さんが楽しみながら健康づくりに取り組む姿、そして面白おかしくお話くださる内容に、会場の皆さんも真剣に耳を傾けながらも、時には笑い声や相槌が漏れてくるような温かい雰囲気に包まれていました。
まさに、和光園様の互いを尊重し合う風土が垣間見えた瞬間でした。




質疑応答タイム
~職員の疑問に専門家が回答!~

企業概要|社会福祉法人大野和光園

 「夜勤明けの下痢、なぜ?」という介護職員の悩みに、前野先生が回答。夜勤による自律神経の乱れ、疲労、冷えなどが原因として考えられると解説。対策として、お腹を温める(腹巻も有効)、温かい飲み物を摂る、消化の良い食事を心がけることなどのアドバイスがありました。

おわりに:シンポジウムを終えて
~大野和光園の「健康の輪」、未来へつなげ!~

あっという間の60分間。今回のシンポジウムは、職員一人ひとりが自身の健康を深く考え、生活習慣を見直す絶好の機会となりました。

大野和光園が目指す「健康経営」は、職員が心身ともに健康で、笑顔でいきいきと働き続けられる職場環境をつくり、それがご利用者様へのより質の高い介護サービスへと繋がっていくこと。そのための挑戦はまだ始まったばかりです。

「まだ大丈夫…は、もう卒業!」
健康な未来を、皆で掴み取りましょう!

企業概要|社会福祉法人 大野和光園

事業内容

  • 社会福祉事業
  • (養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、老人短期入所事業、老人ディサービス事業、
    老人介護支援センター事業、老人居宅介護等事業、障害福祉サービス事業)

従業員数

201名

認定等

  • 健康経営優良法人2024大規模法人部門
  • 女性活躍推進企業(えるぼし3つ星)
  • 令和6年度 障害者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度「もにす」認定
  • 令和5年度 介護職員の働きやすい職場環境づくり 厚生労働大臣奨励賞受賞
  • 令和4年度 介護労働安定センター理事長賞「優秀賞」受賞
  • (福井県)社員ファースト企業宣言 社員ファーストアワード金賞
  • (福井県)ふくいの食育推進企業
  • (福井県)ふくい女性活躍推進企業プラス+
  • (福井県)ふくいSDGsパートナー登録
  • (福井県)ふくい結婚応援企業登録
  • (大野市)大野市働く人にやさしい企業(第1回最優秀賞受賞)
  • (大野市)子育て世代にやさしい企業

050-1726-0205(フリーダイヤル)

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