【健康】睡眠不足が生活習慣病を引き起こす
日本人の平均睡眠時間を知っていますか?経済協力開発機構(OECD)が2021年に33カ国を対象に行った調査では、日本人の平均睡眠時間は7時間22分で最下位でした。
データのある33カ国で一番長い南アフリカは9時間13分で、2時間近くも短いことがわかりました。
近年、日本は睡眠障害を訴える人が増加する傾向にあります。24時間稼働し続ける社会になり、夜勤や交代制勤務が増加し、長時間労働や長時間通勤など不規則な生活のストレスが増えることが、睡眠が乱れる原因となっています。
生活習慣病のリスクが高まります。
・日中の眠気から活動量が減ると、食欲が増進するホルモンが増え、食欲を抑えるホルモンが減る事で肥満
・血糖をコントロールするインスリンの働きを悪くするため糖尿病発症リスクの上昇
・体を興奮させる働きがある神経の活動が活発になることで高血圧をきたします。
肥満、糖尿病、高血圧などが原因で狭心症や心筋梗塞、脳梗塞や脳出血などのリスクが高くなります。
睡眠をよくとる事がどれだけ大切か分かりますね。
睡眠には、1日の活動で蓄積した疲労やストレスから回復させる重要な役割があり、ただ寝るだけではなく睡眠休養感(睡眠で休養がとれている感覚)を向上させることも重要になってきます。向上させる方法は、下図のようにあります。
睡眠休養感が向上すると、疲労回復だけでなく、生活習慣病の予防、集中力・記憶力の向上、更にはストレスの軽減といった精神的健康への良い面もあることが分かっています。
ただ睡眠をとるだけでなく睡眠環境、生活習慣、嗜好品の摂り方などを見直し、可能な範囲で改善するとともに、慢性疾患の早期発見・早期治療に努め、睡眠休養感を高められるよう努めることが大切です。
質の良い睡眠を確保することは、生活習慣病の予防にとって非常に重要です。定期的な健診を受けることで、自分の健康状態を把握し、適切な対策を講じることができます。ぜひ、健診を積極的に受けて、健康な生活を送りましょう。