【健康】放置は危険!高血圧のリスクと予防
血圧とは、私たちの身体の中を流れる血液が、血管の壁に与える圧力をいいます。心臓はポンプのように収縮と拡張を繰り返し、その働きによって全身に血液を送り出しています。このときに生まれる圧力が血圧です。血圧には、「上の血圧」と「下の血圧」があります。上の血圧は、心臓が収縮して血液を押し出すときの圧力(収縮期血圧)を指し、下の血圧は心臓が拡張して休んでいるときの圧力(拡張期血圧)を指します。
高血圧とは、身体が必要とする以上の高い血圧が持続している状態をいいます。必要以上に高い血圧は、血管に余分な負担をかけることに繋がります。この状態が続くと、血液を運ぶパイプである動脈の血管壁が血液の圧力に耐えるため、次第に厚く、硬くなり、これにより動脈硬化を生じやすくなります。高血圧は脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、心不全、腎不全、眼底出血、閉塞性動脈硬化症などの命に関わる、あるいは日常生活に大きな支障をきたす病気になる危険性を高めます。
自覚症状のない高血圧
このように危険な病気である高血圧ですが、通常、表面的な症状は現れません。「頭痛症状が現れたから高血圧である」と勘違いしている人が時折いますが、これは逆で頭痛が起きることによって、血圧が高くなっている可能性があるのだと思われます。高血圧は自覚症状から診断できるものではありません。こうした理由から"自覚症状がない=高血圧ではない"ということもいえないのです。血圧測定をして初めて診断ができる病気だということを知っておきましょう。高血圧は知らぬ間に人の血管を傷つけることからサイレントキラーともいわれます。だからこそ、日頃から自分の血圧を知り、生活習慣と照らし合わせて管理する必要があります。食事内容や運動習慣、睡眠の質など、日常の積み重ねが血圧に大きく影響します。
高血圧の予防
高血圧の予防には生活習慣を見直すことが大切です。ちょっとした工夫で予防できますので、意識して生活してみましょう。
1.食事における減塩を心掛けましょう。塩分摂取の目標量を1日6g未満です。
2.野菜・果物を積極的に摂取し、コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控えましょう。
特に魚(魚油)を摂取すると良いでしょう。
3.減量を行いましょう。適正体重の維持(BMI25未満)を心掛けましょう。
4.運動をする。少し汗ばむ程度の運動を中心に、30分以上を目標にできれば毎日行うよう意識しましょう。
5.節酒を心掛けましょう。禁酒の必要はありませんが、1日の飲酒量を日本酒1合、ビール大瓶1本程度にとどめると良いでしょう。
6.喫煙者は禁煙をしましょう。
上記の生活習慣の改善を複合的に行っていくことが、何より有効であるとされています。これらの項目は高血圧の予防に限らず、糖尿病や脂質異常症などの予防にも効果的です。
特に高血圧予防には減塩が重要です。日本人の食生活は味噌や醤油、漬物など塩分を多く含む食品が多く、知らないうちに過剰摂取になりやすい傾向があります。一般的には、1日の塩分摂取量を6g未満に抑えることが推奨されていますが、現実にはその倍近く塩分を摂取している人も少なくありません。減塩を無理なく続けるには、日々のちょっとした工夫が大切です。かつお節や昆布のだし、香味野菜やスパイスを活用すると、塩分が少なくても美味しく食べられます。醬油やソースは直接かけず、小皿にとってつけることで使いすぎを防げます。また、ハムや漬物、インスタントなどの加工食品は控えめにし、少しずつ薄味に慣れていくことがポイントです。