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重度肝硬変の根本治療
~ C型肝炎 ~

肝臓川柳
『重度でも 予後改善の 傾向に』役に立つ
(傾向に・・・けいこうに・・・経口に・・・経口薬で予後改善へ)

 1月5日の読売新聞に“重度肝硬変 新薬治験へ”との記事が載り、読まれた方も多いと思います。
 C型肝炎は、現在経口抗ウイルス剤が進歩し、12週間経口剤を飲むだけで、ほとんど副作用なく100%近く治るようになりましたが、日本では慢性肝炎と肝硬変の軽い方のみが適応です。
 非常に予後の悪い重度の肝硬変の方(腹水や黄疸などの症状があったり、血液検査で肝機能の値が悪い方など)には適応がありませんでしたが、このような方こそむしろ生命の危機があり、「待ったなし」の状態といえ、早急な根本治療が望まれていました。

 今回、このような重症のC型肝硬変の方でも経口抗ウイルス療法が受けられるように、治験が始まったという記事です。実は海外ではすでに重度の方に対しても保険適応となっており、約9割の方が治療によりウイルスが消失するとの成績です。ウイルスが消失すると、肝機能が良くなり予後が改善することが期待されており、日本でも来年(2018年)には使用が可能となるべく動き始めました。

日本でも重度肝硬変患者への経口抗ウイルス剤使用の治験が開始された。
海外では既に保険適応になっており、高確率でウイルスが消失しているとの成績がある。
ウイルス消失によって肝機能が良くなり予後の改善が期待されている。

(文:福井県肝疾患診療連携拠点病院運営委員会  野ツ俣 和夫)

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