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放射線治療センター
放射線治療センター
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がんに放射線を照射し
高い治療効果を


放射線治療とは、X線やガンマ線、電子線などの放射線を高線量で照射することでガンを死滅させる治療法です。放射線ががん細胞内の遺伝子(DNA)にダメージを与え、がん細胞を破壊。高線量の放射線をあてるほど高い治療効果が期待できます。放射線治療の歴史は100年程度ですが、近年急速な進歩を遂げました。当院では2009年5月、最新鋭の放射線治療機トモセラピーが導入され、さらに2012年にもう一台を追加。2台体制で、より精度の高い治療が可能となっています。
当科は完全予約制となります。受診にあたっては、院内診療科、またはかかりつけ医師の紹介状をお持ちの上、ご相談・ご予約ください。
がん治療に効果的な治療法として近年、大きく注目を集めているのがトモセラピーによる放射線治療・IMRTです。IMRTとは強度変調放射線治療の略称で、隣接する重要臓器を避け、三次元的にがんの形に合った線量分布を作成して、高精度に放射線をあてることができる治療法です。
トモセラピー隣接する重要臓器を避け、
限りなくがんの形に合わせて照射、高い治療効果を

放射線治療とは、高線量の放射線を照射してがんを死滅させる治療法。高線量の放射線をあてるほど高い治療効果が期待できます。しかし、がんの形は複雑なうえ周囲を正常組織がとりまいているため、これまでの放射線治療では、がんだけでなく周囲の正常組織にも放射線を照射せざるをえませんでした。よって周囲の正常組織や重要臓器へのダメージを抑えようとすると、腫瘍に対して充分な放射線量を照射できないという問題を抱えていました。
そんな放射線治療の命題に応えるべく登場したのが、IMRTという治療法です。「IMRTとは、がんの形に応じて高精度で放射線をあてることができる治療法。放射線の照射口が身体のまわりを回転し、がんの形に応じて照射することができるので、より安全で高い治療効果が期待できます」と、その原理を解説する菊池医師。トモセラピーはIMRTの専用機としてアメリカで開発された機器で、強くあてたいところには強く、弱くあてたいところには弱くと放射線の量も調整できるので、より精度の高い治療が実現できます。
トモセラピーの仕組み
複雑な形、重要器官が密集した部位に効果的
CT画像 CT画像
赤で示したのが前立腺がんの照射部分。近接する直腸(緑)をさけ、前立腺の形を正確になぞっている 頭頸部は重要器官が密集していますが、ミリ単位でがんの位置を特定できるので、がんのみを狙って照射が可能に。
「放射線治療は技術革新とともに発展してきました。その一つが画像の精度が上がったことです」と、トモセラピーが誕生した背景を語る吉田医師。
トモセラピーはがんを狙いうちできるのが大きな特徴ですが、がんに狙いを定めるためには、がんの位置や形を正確に捉えていなければ威力を発揮できません。トモセラピーは照射前に患部の画像をCTで撮影しますが、この画像の精度がここ数年で飛躍的に進歩。がんの位置や形をかなり正確に特定できるようになったため、がんを的確に狙えるようになったというわけです。
「周辺の正常臓器を避け、がんに焦点を絞って狙うことができれば、そのぶん高い線量を照射でき、治療効果も高めることができるのです」(菊池医師)。
よって、形状が複雑だったり、重要器官が密集した部位に発生したがんにトモセラピーを用いると、より高い治療効果が期待できます。たとえば前立腺がん。隣接した直腸を避け、前立腺のがんのみを狙いうちできるので高い治療効果が期待できます。その他、口、鼻、喉など頭頸部のがんにも有効です。

手術、化学療法と組み合わせるなど多様な使い方も
トモセラピーを単体で使うだけでなく、手術と組み合わせるという使い方も可能です。手術前にトモセラピーで放射線を照射し、がんを小さくしてから手術を行うといった使い方をすれば、切除部位を小さく留めることができます。
さらに、化学療法でがんを縮小した後に、トモセラピーで放射線治療を行うなど、他の治療法と組み合わせて使うことも。根治治療から緩和ケアまで治療の幅も広がります。
「トモセラピーによる治療は、痛みがなく身体的負担が少ないのも利点です。外来での治療にも対応しており、日常生活を送りながら通院で治療が可能です」と菊池医師。体に優しいがん治療としても大きく期待されています。
これからのがん治療で大きな役割を果たすトモセラピーに、ご注目ください。
トモセラピーは全国的にも導入台数が少なく、北陸では今回が初めての導入となります。そのため、トモセラピーについての情報もまだまだ一般的には知られていないのが実情です。
そこで、トモセラピーに関する気になるクエスチョンをピックアップ。
トモセラピーへの理解を深めるためにも、ぜひご参考ください。

Q1.トモセラピーって何?
トモセラピーとは放射線治療装置の名称。強度変調放射線治療と呼ばれる照射を行う専用機器として開発されました。内蔵されたCTで、放射線を照射するがん病巣の位置を確認し、放射線装置ががんの大きさ、形を捉えてピンポイントで放射線を照射できるのが特色です。
Q2.トモセラピーは今までの放射線治療とどこが違うの?
がんの周辺にある正常組織を避け、がんだけを狙いうちできるのが、トモセラピーの最大の特色です。周辺への影響が少ないため、がんに高い線量の放射線を照射でき、大きな治療効果が期待できます。
Q3.トモセラピーはどんながんに効果があるのでしょうか?
ほとんどのがんに高い効果が期待できます。以前は保険適応は、前立腺がん、頭頸部腫瘍、中枢神経腫瘍(原発性)に限られていましたが、平成22年4月の診療報酬の改定に伴い、ほとんどのがんに広がりました。肺がんや食道、すい臓などの消化器がん、直腸や子宮、膀胱などの骨盤臓器、単発性の骨転移などが適応となります。根治治療として、術前・術後照射としての臨床応用が期待されます。
Q4.トモセラピーの治療の費用はどのくらいですか?一般的ながん治療より高いのでしょうか?
平成22年4月から、トモセラピーの治療費は限局した固形がんであれば、全て保険診療でまかなうことができるようになりました。具体的には1回の照射につき、33,000円ですが、7割が保険でまかなわれますと自己負担金は11,000円となります。前立腺がんや頭頸部腫瘍を例に挙げますと、35回前後の治療が必要な場合、自己負担金は約400,000円となります。ライナックによる従来の放射線治療と比較して2〜3倍ですが、1ヶ月あたり放射線治療にかかる費用が自己負担金限度額を超えた場合、高額医療費の適応となり、保険者より払い戻しされますので、実質の費用はほとんど差がありません。詳しくは受診の際ご説明させていただきます。
Q5.病状や体調、体格など、トモセラピーで治療を受けるのに条件や制約はありますか?
一定期間に集中して治療を行うことが望ましいため、適度な体力があることが原則となります。その上で病変の大きさや部位、性質など総合的な診断によってトモセラピーで治療を行うかどうかを判断します。
Q6.治療中に痛みはありますか?
トモセラピーの治療中に痛みはありません。1回の照射時間は5〜10分程度、トータルの治療時間も20〜30分程度となりますので、身体的にも時間的にも負担の少ない治療法と言えるでしょう。
Q7.副作用が気になるのですが・・・?
隣接する重要臓器を避け、限りなくがんの形に合わせて照射するため、これまでの放射線治療に比べて少ないのが特徴です。
Q8.入院する必要はありますか?
トモセラピーは原則として外来での診療となり、通院にて治療を受けていただきます。仕事の合間に治療にお越しいただくなど、生活の質を保ちながら受けられる治療をめざしています。
フロアガイド
トモセラピーの治療は、病変の大きさや部位、性質に応じて作られる治療計画に準じて進めていきます。
どのようにして治療が行われるのか、そのおおまかな流れをご紹介します。
1.受診・検査
受診まずは問診、検査などの診察情報からトモセラピーによる治療が適切かどうかを判断します。
2.治療方針の決定
トモセラピーでの治療が適していると判断した場合、患者さんに治療内容をご説明し、同意いただいたうえで治療を開始します。
3.治療計画の作成
CT撮影照射の回数、線量、治療範囲などの治療計画を立てるため、CTでの撮影を行います。治療計画は作成後、検証を行い、症例に適した内容かをしっかりチェック。その後、治療の日程を決めていきます。
4.治療開始
トモセラピー治療範囲を確認するためのCTを撮影し、照射位置を合わせ、患部に放射線を照射していきます(CTは治療ごとに撮影)。1回の照射時間は約5〜10分程度。原則として月〜金の週5回、外来での通院治療となります。
5.治療期間の管理、経過観察
治療期間中も定期的に診察を受けていただき、経過を観察します。
6.治療終了・評価
計画に基づいた回数の照射が終われば、治療は終了です。治療結果を検証し、治療効果を確認します。
トモセラピーは完全予約制となります。受診に当たっては院内診療科、
またはかかりつけの先生の紹介状をお持ちの上、ご相談・ご予約ください。
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