トップ 患者さん 医療機関の方 健診センターのご案内 職員募集 病院の紹介
診療科のご案内 外来受診のご案内 入院のご案内 各種ご相談 セカンドオピニオンについて 各種教室のご案内 院内施設のご案内
トップ > 患者さんトップ > 診療科のご案内 > 内科・外科総合外来 外科グループ
外科グループ
外科グループ
特徴診療スタッフ紹介担当医スケジュール診療実績フロアガイド
常に最先端の医療を提供

当科は日本外科学会登録医19名が常勤しています。(1)上部消化器外科(食道・胃・膵臓)、(2)内分泌(乳腺)、(3)下部消化管(大腸・直腸・小腸)、(4)肝・胆道、(5)肛門・ヘルニア、(6)呼吸器外科の6グループ制で外科診療を行います。各分野とも専門学会指導医・専門医からなり、習熟したリーダを中心としたチームが常に最先端の医療を提供しています。どの分野もクリニカルパスが充実し、診療の標準化が進んでいます。

【対象疾患名】
乳癌・乳腺腫瘍,肺癌・肺腫瘍,縦隔腫瘍,気胸,食道癌・食道腫瘍,胃癌・胃腫瘍,結腸癌・結腸腫瘍,直腸癌・直腸腫瘍,十二指腸癌・十二指腸腫瘍,小腸癌・小腸腫瘍,炎症性腸疾患,肝癌・肝腫瘍,胆嚢胆管癌・胆嚢胆管腫瘍,膵癌・膵腫瘍,胆石症・胆嚢ポリープ・胆嚢腺筋症,急性腹症・消化管穿孔・腹膜炎,腸閉塞症,虫垂炎,鼡径ヘルニア,腹壁ヘルニア,肛門疾患など
当院はNST、ICTなどチーム医療の充実も本邦有数で外科の周術期管理も十分な体制をとっています。診療内容としては「がん診療」が中心ですが。内科、放射線科、臨床腫瘍科、緩和ケア科(ホスピス)との連携が良く、きめの細かい診断治療が可能で、「がんの実力病院」としては全国トップ5にランクされました。

病状の進み具合を的確に判断し、がんの根治性を損なわずに、できるだけ臓器および機能を温存する手術を目指し、縮小手術、鏡視下手術も各分野で充実しています。したがって術後の早期回復が進み、病院全体でも平均在院日数は12〜13日となっていますが、患者さんのご要望があれば地域の診療所やかかりつけ医の先生方との「病診連携」で対応しています。

がん診療以外でも肛門疾患、ヘルニア,胆石症などの良性疾患や腹膜炎、胸腹部外傷などの救急医療についても万全の体制をとっています。
ページの先頭へ
当院の胃がん手術は内視鏡切除約60例を含めて年間約180例(鏡視下手術5例)に行っています。内視鏡切除は専ら消化器内科が担当しています。

外科手術の患者さんは外来で精密な進展度診断を行って「胃癌治療ガイドライン」を基本とした的確な術式を決定します。手術前日に入院し、幽門側胃切、噴門側胃切、胃全摘、分節切除、局所切除などすべて同一の胃切除クリニカルパスを使用し、胃がん手術全体の術後平均在院日数は15.2日です。胃全摘例でもほとんどの場合、術後2週間で退院されています。 術後は最小限の末梢補液のみでの管理で原則的に中心静脈栄養は行ないません。経口開始は術後2日目から。高リスク患者のみ術後早期から経腸栄養法を使用しており、術後の合併症も極めて少なくなっています。Stage2以上の場合は説明と同意後、術後の補助化学療法を外来または連携医で行います。治療成績は他病死、他癌合併すべてを含む5年粗生存率はStage1:95.8%、Stage2:76.7%、Stage3:33.3%、Stage4:16.4%で日経新聞の調査では当科の胃癌手術の治療成績は全国第9位とされました。しかし、「がん術後の5年生存率」は他臓器のがん合併や重症の基礎疾患をもつ患者さんに対して積極的な手術で十分な治療成績が得られても、5年生存率には反映されず、治療レベルの高い病院ほど5年生存率が悪くなることもあるので注意が必要です。

膵臓外科手術件数は年間約25例で北陸でも有数の手術数があります。当院は放射線科専門医スタッフが充実しており、スクリーニング(早期発見)から精密画像診断の精度が高く、手術適応の適切な判断が可能です。膵臓外科グループも高度な膵切技術を有し、他職種からなるチーム医療も加わり、周術期の管理も先進的です。手術の安全性と術後回復のレベルについても自負するところです。
ページの先頭へ
当科(大腸グループ)では、消化器外科専門医、大腸肛門病学会専門医が診療を担当しています。地域がん診療連携拠点病院として、診断から治療まで一貫してチーム医療をおこなっています。

当院での大腸癌手術では、患者さんの進行度をPET,超音波内視鏡などの最新の機器で的確に判断します。
直腸癌手術では、肛門機能や神経を温存し性機能を保持した手術を採用しています。また、腹腔鏡手術や経肛門的内視鏡切除術をおこなっています。

進行した癌に対しては、手術療法に加えて、専門の放射線医による放射線療法、臨床腫瘍医による抗がん剤療法を利用した集学的治療をおこなっています。また専属看護師の術前からの人工肛門(ストーマ)ケアや、患者会などの案内をおこないチーム医療で直腸癌患者の診療にあたっています。
また、手術後の経過観察は病診連携システムを有効に活用し、かかりつけの医師と同時に大腸癌術後連携パスを使用して綿密に患者さんをサポートしています。
ページの先頭へ
消化器外科のうち、肝・胆道外科は、肝臓・胆道(胆嚢、胆管)の良性疾患から悪性疾患まで、外科手術を中心として診療を行っています。
特に肝臓癌を中心とした肝臓・胆道の癌に対しては、内科・放射線科(特にIVRの専門グループ)とチームを組み、個々の患者さんの治療方針について検討し、癌の進行度、基礎疾患、予備能などを考慮し十分なインフォームド・コンセントのうえで、治療方針を選択しております。
尚、専門外来は金曜日ですが、胆石症は月〜金曜日毎日の午前中に対応しています。
ページの先頭へ
現在日本人がん死亡原因のトップである肺がんは増加の一途をたどっており、2006年の統計では肺がん死亡者数は6万人を超え、2020年には10万人に達すると予測されています。当科は呼吸器内科や健診センターとの密な連携のもと手術を必要とするさまざまな呼吸器疾患に対応しており、特に肺がんの診断・治療には精力を注いでいます。4名のスタッフ(気管支鏡専門医・細胞診専門医・呼吸器外科専門医)が常勤し、スピーディで的確な診断と患者さんの状態を十分に把握したテーラーメード治療を心がけています。外来診察日は火曜日と金曜日です。なお予約制で禁煙外来を行っております。

肺がんで亡くなる方を福井県から一掃したい、というのが私たちの願いです。肺がん撲滅のため予防から治療までトータルに皆様をサポートいたします。

1.当科の特徴
当科の特徴は、年間約60例という県内トップの肺がん手術を行っていることが挙げられます。手術には胸腔鏡(きょうくうきょう)を積極的に活用して痛みや傷を軽減することにより、患者さんには手術の2日前に入院していただき、手術翌日から食事や歩行をし、手術後約1週間で退院していただくといったごく短期の滞在で社会復帰が可能となっています。さらに各種検査が系統的に進められ、診断や治療方針の決定が迅速に出来ることでも評価を頂いております。他院で1週間程度かかることの多い細胞診断についても、当院では当日もしくは翌日には診断結果が明らかとなります。一方最新のデータに基づいた治療を重要視し、手術だけでなく抗がん剤治療や放射線治療も行っています。肺がん診療には地域医療連携の強化が不可欠で、当科は県内の多数の医療機関のご協力に支えられています。

2.禁煙外来を行っています
福井県の男性喫煙率は42%(全国19位)ですが、禁煙や分煙・副流煙に関する意識はいかがでしょうか?禁煙はタバコに関する正しい知識を持つことから始まります。小林部長は全国で禁煙講演会や喫煙防止教育を行っています。禁煙が必要な方・希望される方は是非当院の禁煙外来にご相談ください。また地域や職域での禁煙講演のご依頼にも随時対応しております。

3.学生教育・研修医教育
当科は教育施設として医学生の研修の受け入れ、若手医師の教育によって近年志望者が激減している外科医の育成に力を尽くしています。特に小林部長は県内外で開催される肺がんの診断に関する研修会に講師として多数参加し、さらにレベルの高い医療と質の向上を目指しています。
ページの先頭へ
T.ヘルニアについて
ヘルニア(脱腸)とは、おなかの壁の1部が弱くなり、腸などのおなかの中の臓器がこの弱い部分よりとび出し、ふくれてくるものを言います。ヘルニアにはそけいヘルニア、大腿(だいたい)ヘルニア、腹壁瘢痕(ふくへきはんこん)ヘルニアなどがあります。

1.ヘルニアの検査法
ほとんどのヘルニアは外来の診察で診断することができます。超音波検査はさらにヘルニアの状態がよくわかりますから、手術をする場合は、多くは超音波検査を行います。必要があれば、CTを行う場合もあります。

2.ヘルニアの治療
ヘルニアは立ったりするとふくらみ、横になると引っ込みます。痛みがくる場合もあります。ヘルニアは薬ではなおりません。治す方法は手術しかありません。ヘルニアを手術で治しておかなければならない最大の理由は、時に腸が出てふくらんだままで中に戻らなくなり、血のめぐりが悪くなり、腸がくさってくる場合があるからです。こうなると、痛みが強くなり吐いたりするようにもなります。(これを嵌頓ヘルニアと言います。)
こうなった場合には先に述べましたように、ほうっておくと腸がくさってしまい、命にもかかわりますから、夜中でも緊急に手術をしなければいけません。また、腸がくさってしまった場合には、腸を切除してつながなければならず、長期の入院を要します。以上のような理由のため、ヘルニアは、こうならないうちに、手術でなおしておくことが望ましいわけです。
手術は最近では、弱い部分に人工の布をあてるメッシュ法という方法が主流になっています。またこのメッシュ法にも、いろいろな方法があり、メッシュプラグ法、PHS法、ダイレクトクーゲル法などがあります。約5日間の入院を要します。


U.大腸肛門の病気について
消化器大腸肛門科には日本大腸肛門病学会、日本消化器外科学会、日本外科学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化器病学会、日本消化器がん検診学会等の指導医,専門医が勤務しております。消化器全般および消化器の中でも特に大腸肛門病を専門的に診断し治療しています。

消化器大腸肛門科で行なっております検査、治療、手術は以下のとおりです。

1.大腸肛門の検査法
  • 大腸の検査法
    • 下部大腸内視鏡検査(シグモイドスコピー):大腸ガン等のできやすい下のほうの大腸を調べる検査です。浣腸だけの前処置で行なうことができます。予約なしで毎日午前中に行なっております。

    • 注腸X線検査:肛門からバリウムと空気を入れて大腸全体をうつして病変の有無をみる検査です。検査の痛みがほとんどないことが長所です。

    • 全大腸内視鏡検査(TCF):肛門から内視鏡を大腸の1番奥までいれて大腸を全て観察してくる検査です。

    • 拡大大腸内視鏡検査:大腸の粘膜に色のついた液をかけ大腸の粘膜の表面を特殊な内視鏡を用いて拡大して観察し、ガンやポリープの性状を調べる検査です。

    • 大腸超音波内視鏡検査(EUS):ガンなどの病変の深さを超音波を用いて調べる検査です。

  • 直腸肛門の検査法
    • 直腸肛門機能検査(内圧測定検査):直腸肛門の圧を測定して直腸肛門のはたらきをみる検査です。
      直腸肛門の反射があるかどうかもみます。
      直腸肛門機能検査(内圧測定検査)

    • 直腸肛門超音波検査:超音波にて直腸肛門の断面を観察し、直腸の状態、肛門の括約筋の状態、痔瘻や肛門周囲膿瘍がある場合にはその状態を観察するものです。

    • 排便造影検査(デフェコグラフィー):肛門より大腸の中に便の固さに近い造影剤を入れ排便していただき、この排便時の直腸肛門の状況をX線検査にて観察する検査です。排便障害を認める方の原因や便失禁の程度を知ることができます。
      排便造影検査(デフェコグラフィー)

    • 肛門鏡検査:肛門をひろげて観察して病変の有無を見る検査です。

2.直腸肛門の病気の治療法
  • 生活指導 (看護外来の皮膚排泄ケア看護士と共同して行なっております。)
    • 人工肛門の管理に関する指導を行なっています

    • 便失禁に対する内服加療、生活指導をおこなっております。その他便失禁の患者さんに対してはコンチネンス体操にて肛門括約機能の強化を指導しております。

    • 一般的な直腸肛門の病気に対する生活指導を行なっております。

  • 肛門に対する手術
    • 内痔核に対する手術
      1.内痔核とは?
       内痔核とは肛門の中の静脈がふくらんだものを言います。

      【内痔核の症状】
       内痔核にも症状の軽いものより重症のものまでいろいろと程度があります。その程度によりT〜W度まで4段階に分けられています。最も軽いものは、肛門の中で静脈がふくらんでいて、時々出血するものです(内痔核T度)(図1)。もっと大きくなると、排便時に一緒に肛門の外へ出てきますが(脱出)、自然と中へ戻っていきます(内痔核U度)。さらに大きくなると、排便時に外へ出てきて指で押しこまなければ中に入らないようになります(内痔核V度)(図2)。長い間たっていたり、歩行時に出てきたり、しゃがんだだけででてくる方もおられます。脱出すると違和感があり痛みもあり大変具合が悪いものです。さらにひどくなると中へ押しこんでもすぐ外へ出てきて、いつも外に出ている状態となります(内痔核W度)。
      内痔核T度 内痔核V度
      図1 図2
      2.内痔核に対する手術

       (1)輪ゴム結紮術・・・内痔核に特殊な輪ゴムをかける方法です。外来で治療が可能です。輪ゴムをかけられた内痔核は血液が来なくなり次第にちぢんで腐っていき3〜14日後に脱落します。
       (2)内痔核硬化療法・・・ジオンなどの薬剤を内痔核に注射して小さくする方法です。
       (3)結紮(けっさつ)切除術・・・古くからの広く行われている手術法。
       (4)PPH(直腸粘膜環状切除術)・・・この方法は肛門にはさわらず器械を用いて肛門の奥の直腸の粘膜を3〜4cm切除して縫合する方法です。先進医療として厚生労働省が認定している新しい手術方法です。痛みが少なく早く退院できる点が長所です。平成19年11月現在全国で約110の病院がPPHを行ってもよい病院として認定されています。PPHは平成18年4月、福井県で最初に当院が先進医療として行う事が認定されました。また北陸においても平成19年11月現在、当院を含めた2つの病院のみがPPHを行ってもよい病院として認定されています。平成19年9月30日現在、479人の方が当院にてPPHの手術を受けておられます。
      図1図2図3
      図4図5
      ※輪ゴム結紮術は入院せずに外来でおこなうことができますが、他は入院が必要です。

    • 裂肛に対する手術・・・肛門括約筋切開・裂肛閉鎖・皮膚移動術(SSG:Sliding Skin Graft)狭い肛門を、肛門の括約筋を切開して正常の大きさにまで広げた後に裂肛(キズ)を閉じて皮膚を肛門の中へずらして移動してやる手術です。

    • 肛門直腸周囲膿瘍に対する手術・・・切開排膿術

  • 痔瘻に対する手術
      1.痔瘻とは?
      痔瘻
      図4
       痔瘻とは、肛門の中に小さな穴(原発口)があり、肛門の外にも穴(2次口)があり、この間が管(クダ)でつながっている病気です。(図4)御指摘のごとく痔瘻は肛門の病気の中では最もやっかいな病気と考えられています。その理由として、ひとつは手術しても治らないことが多い、ということがあげられます。そしてもうひとつは痔瘻のクダは肛門括約筋(肛門をしめる筋肉)の中を走っているため、手術により括約筋を傷つけると失禁(便が垂れ流しになること)の危険があるからです。
       手術しても治らない原因の1つとしては痔瘻のクダの1部が取り残されている場合があります。つまり痔瘻の手術は取り残すと手術しても治らないし、取りすぎると肛門のしまりが悪くなるという事で、肛門の手術の中で最も気を使う手術といって良いでしょう。
       私達はこの最も気を使う痔瘻に対しては、独自に考案した肛門上皮開放下・瘻管全摘・括約筋間縫合術(開放くりぬき術)を行っております。この方法は痔瘻が確実に治り、また術後失禁をきたさない秀れた方法と考えています。
      2.痔瘻に対する手術
    • シートン法・・・痔瘻の管に沿ってゴムひもやペンローズドレーンと呼ばれる柔らかい管をいれてウミを出やすくし痛みを取り痔瘻を治す方法です。

    • 切開開放術・・・痔瘻を管に沿って括約筋と一緒にメスで切って開放する方法です。

    • くりぬき術(肛門括約筋温存手術)・・・括約筋は残して痔瘻の管だけをくりぬいてくる方法です。

    • 開放くりぬき術(肛門上皮切除下瘻管全摘括約筋間縫合術)・・・我々が独自に考案した方法です。切開開放術とくりぬき術の両者の長所を取り入れた方法と考えております。この方法は括約筋は切らずに温存し痔瘻の管だけをくりぬいてくる点はくりぬき術と同じですが、痔瘻の入口である中の穴(原発口)を肛門上皮とともに切除し、キズを縫わずに開放しておく方法です。

  • 直腸脱に対する手術
      1.直腸脱とは?
      直腸脱 直腸脱とは肛門の奥の直腸が外へ出てくる病気です。直腸脱のかたはすべて肛門のしまりがゆるく、この肛門のしまりがゆるいことがひとつのおもなる原因と考えられます。
       直腸脱は、時に若い方にも見られますが、普通、御高齢の女性に多くみられます。
      2.直腸脱に対する手術
    • 経肛門的直腸縫縮・肛門輪縫縮術(ガント・三輪・ティールシュ法)・・・直腸を縫い縮めて小さくし肛門の奥におさめてしまい、肛門の皮膚の下に糸を入れ肛門を正常の太さにまで縮める方法です。

  • 直腸ガンに対する治療法
    1. 内視鏡による切除
      小さな直腸ガンは、内視鏡による切除が可能な場合もあります。
    2. 手術による切除 直腸ガンの手術法は、ガンのできた部位、進行の程度などを考慮し、患者さんやその家族と相談したうえで選択します。主な手術法には以下のようなものがあります。
      1. ガンを肛門よりひっぱり出して切除する方法・・・体表に傷が残りません。
      2. 腹部は切らずに、おしり(括約筋)を切開してガンを切除する方法・・・切った括約筋は、もう一度縫うので、肛門をしめる働きが悪くなることはほとんどありません。
      3. 腹部は切らずに、おしりを切開して尾てい骨の1部を切除し、直腸を露出し、その1部をリンパ節とともに切除する方法です。
      4. 腹部を切開し、直腸をリンパ節とともに切除する方法
        ガンのできた部位が肛門に近い場合には、一時的あるいは永久的な人工肛門が、必要になる場合があります。人工肛門とは、おなかに穴を開けて腸の1部を外へ出し、専用の袋に便がたまるようにしたものを言います。(肛門・ヘルニアグループに関するQ&Aコーナー参照)そのほか、最近、当院では、もと肛門があった位置に実際の肛門に近い機能をもつ人工肛門(ここでは新肛門と呼びます。)を作る手術を行っています。
        1. 人工肛門を作らない手術
          ガンの前後で腸を切離し、残った腸をつなぐ手術で肛門を残すことができます。場合によっては、術後一時的に(3ヶ月程度)人工肛門になることもあります。
        2. 永久的な人工肛門を作る手術
          S状結腸の下部、直腸、肛門を全て切除し、残ったS状結腸をおなかの外へ出して、永久的な人工肛門とする手術です。肛門は切除してしまい、肛門のあった部分は縫ってふさぐため、肛門はなくなりキズとなって残ります。
        3. 新肛門を作る手術
          まずS状結腸の下部、直腸、肛門を切除したのち、人工肛門をおなかに作るのではなく、肛門のあった所に作ります(新肛門)。この新肛門に実際の肛門と同じように閉じたり開いたりする機能を持たせるために、大腿部(太もも)から薄筋という筋肉をひっぱってきて利用します。このためこの手術を薄筋形成術と呼びます。この薄筋形成術は1950年ころより欧米で行われていました。もともと、肛門のしまりが悪く、便がもれてしまう患者さんに行われていた手術です。それを応用したわけです。この薄筋形成術は日本では当院の他、1部の施設で行われています。この手術で作られた、しまりのある新肛門については、残念ながら患者さんが100%満足しているわけではありません。しかし、およそ7割の方は満足しておられます。人工肛門は絶対にイヤだという方にはひとつの選択肢として期待が持てる方法と思われます。この手術法は、現在おなかに人工肛門を持っているが、おしりから排便したいと思っている方にも応用することが可能です。
        太もも内側の薄筋を、ひざの辺りからはがしてきて腸管に巻き付ける薄筋形成術
        (平成19年10月20日 福井新聞掲載)
      さらに詳しいことを知りたい方はこちらをクリック→ 
(担当 消化器大腸肛門科 飯田善郎 外科部長)
ページの先頭へ